CFDの仕組みとは?土台固めをしておきたい!

CFD全般
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CFDって聞いたことあるけど、取引の仕組みを知りたい。

という方におすすめの記事です。

この記事を読むと以下の点が確認できます。

CFDがどんな仕組みの取引なのかイメージできます。

CFDの仕組みとは?土台固めをしておきたい!

CFDって聞いたことあるけど、どんな仕組みの取引なの?

と、疑問や不安に感じたことはないでしょうか。

大丈夫です。必要以上に心配する必要はありません。

CFDは過剰な損失が出ないための仕組み(法律)で運用されています。

この記事では、CFD取引の仕組みについてチェックしていきます。

最初にCFDの仕組みをまとめておきます。

・CFDは実物のやり取りをせず、売買価格差で決済する取引
・価格提示は「相対取引」と「完全マーケットメイク方式」がある
・CFDの取引をするには証拠金が必要
・投資家が預けた証拠金は、分別管理(保護)される

それでは順番に確認していきましょう!

CFD取引は差金決済取引

CFD取引は、FXと同じく差金決済取引と言われる金融商品です。

差金決済取引とは、実際の有価証券等の受渡しを行わずに、取引開始時点から取引終了時点に発生した差額分を決済する取引です。

つまり、原資産(日経225など)を保有せず、買値と売値の差額で決済する取引なんです。

買い取引のイメージ

CFDの取引を、具体例で確認していきましょう。

今回は取引所取引(くりっく株365)を参考にしています。
出所:東京金融取引所

くりっく株365で1枚取引した場合は、100円(ポイント)動くと10,000円に相当します。

そのため、図のように日経225が17,000円の時に1枚「買い」で取引した場合、

上昇して17,500円になると、「50,000円の利益」となり、

下落して16,500円になると、「50,000円の損失」となります。

売り取引のイメージ

今度は、売り取引の具体例を確認していきましょう。

CFDは「売り」と「買い」を自由に取引できます。
出所:東京金融取引所

くりっく株365で1枚取引した場合は、100円動くと10,000円に相当します。

そのため、図のように日経225が17,000円の時に1枚「売り」で取引した場合、

上昇して17,500円になると、「50,000円の損失」となり、

下落して16,500円になると、「50,000円の利益」となります。

・実際は「決済」したタイミングで利益や損失が確定されます。
・買値と売値の差額以外に「配当相当額」「金利相当額」の受払いがあります。

相対取引と完全マーケットメイク方式

FXの経験があれば、「売値(Bid)」と「買値(ask)」2種類の価格提示はお馴染みですね。

この価格提示の方法は「2wayプライス」と呼ばれています。

この2wayプライスは、もちろんCFDでも採用されています。

日経225で例えると、売値:20,090円、買値:20,100円 などと表示されます。

ただ、店頭取引と取引所取引では、2wayプライスの提示方法が異なりますので整理しておきましょう。

・店頭取引(GMOクリック証券など)

市場を介さず、各店頭CFD業者の提示する取引価格で、業者と投資家の当事者同士で売買を付け合わせる。

このような取引を「相対取引(あいたいとりひき)」と言います。

・取引所取引(くりっく株365)

複数のマーケットメイカーと呼ばれる金融機関より提示された価格の中から、投資家に有利(低いスプレッド)な売値と買値を抽出・提供

このような取引は「完全マーケットメイク方式」と呼ばれています。

取引するには証拠金が必要

差金決済取引とセットで押さえておきたいのが「証拠金」です。

CFDをする上で避けて通れない証拠金について整理しておきましょう。

●証拠金とは?
取引を行うために、あらかじめ預けておく担保のような「お金」を言います。
●具体例(くりっく株365で日経225を1枚取引と仮定)
2020/5/25~5/29の日経225の証拠金は⇒132,100円の設定(公式HPより)

その頃の日経平均が21,000円だったとすると・・・

くりっく株365の最小単位はレート×100倍なので・・・
21,000円×100=2,100,000円が最小単位となります。

つまり、2,100,000円相当のCFD取引をするためには、事前に132,100円を「証拠金」として預け入れておく必要があるってことなんです。
「証拠金」は必要最低限のお金です。
口座に証拠金ギリギリしかない場合、想定と逆の値動きをすると、すぐさま「ロスカット」されてしまいます。
「逆の値動きに耐えられる余力」として、余裕のある資金を口座に入れておきたいです。

なぜ証拠金が必要なのか

上記では、証拠金について確認してきました。

しかし、「そもそも、なぜ証拠金が必要なのか?」と疑問が浮かんできます。

調査の結果、その疑問は金融庁ホームページの一節に記載がありました。

(1)顧客保護(顧客が不測の損害を被るおそれ)

(2)業者のリスク管理(顧客の損失が証拠金を上回ることにより、業者の財務の健全性に影響が出るおそれ)

(3)過当投機

上記だけではイメージしずらいかもしれませんので、筆者の解釈を補足しておきます。

(1)顧客保護は、個人投資家が際限のない損害が発生することを防ぐ。
つまり、損害は事前に預けた「証拠金の中」で収めることを原則可能にする。
※ロスカットシステムとの組み合わせで実現。(2)業者のリスク管理は、業者にとって不当な損害を被ることを防ぐ。
相場の動きによって意図せず個人投資家に損失が出た場合、証拠金がないと業者は個人投資家からお金を取り損なう可能性がある。
つまり、お金を取り損なう=業者の損失=経営難の原因になりえる。

(3)過当投機は、個人投資家(団体含む)がモラルハザードを起こすこと。
つまり、証拠金無しでは理論上大量のポジションを持てるので、明らかに行き過ぎた投機が発生する場合がある。
そのため、事前に証拠金を預けることで、過当投機の抑止力になる

このように証拠金制度は、「個人投資家の保護」「証券会社の保護」「健全な金融市場の保護」を担っていることが分かりました。

証拠金の金額の基準ってなに?

証拠金の必要性については確認できました。

しかし、「レバレッジの倍率や証拠金の金額って何を基準に決められてるの?」という疑問がありますので確認しました。

その答えは、先ほどと同じ金融庁のホームページにありましたので、一部抜粋します。

証拠金の具体的な水準については、1日の対象資産の価格変動をカバーできる水準を証拠金として確保することを基本とします。

なるほどー! そーゆーことだったのか。

これは、かなり納得できました。

ついでに筆者の補足解釈を加えておきます。

くりっく株365の証拠金は、なぜ毎週更新されるのだろうか?

これは、「1日の価格変動をカバーできる水準」に当てはめると・・・

先週より証拠金額アップ⇒ボラティリティ(変動幅)が大きい
⇒つまり、相場が荒れている時は、証拠金額は高くなる傾向にある!

先週より証拠金額ダウン⇒ボラティリティが小さい
⇒つまり、相場が安定している時は、証拠金額は低くなる傾向にある!

と言えると想定できます。(確かにコロナショックの前後で差がアリマスネ。)
証拠金額は、金融庁の考え方に沿って毎週更新していると思われます。

今後は実際の相場と照らし合わせてチェックすると面白いかもですね。

預けた証拠金は保護される?(信託保全について)

証拠金が重要な役割を果たしていることが分かってきました。

しかし、大事なお金を証券会社に預けるわけです。

何かあったときに無事に帰ってくるのか心配ですよね。

そこで、証券会社に預けた証拠金の保護について確認してみましょう。

結果、金融商品取引法で証拠金の保護が義務付けられていました。
※詳細が気になる方は、日本証券業協会の資料をご覧ください。

ただ、取引所取引と店頭取引では証拠金保護の方法が若干異なりますので、整理しておきましょう。

取引所取引(くりっく株365)の場合

出所:東京金融取引所

数多くの取扱会社にて、くりっく株365のサービスが提供されています。

どこの取扱会社を選んでも、顧客が預けた証拠金は、全額「東京金融取引所」に預託されます

東京金融取引所に預けられた証拠金は、法令に基づいて取引所の財産と分別して保管します。

万が一、取扱会社が破綻しても、証拠金は保護され顧客に返還されます。

店頭取引(GMOクリック証券)の場合

出所:GMOクリック証券

店頭取引の場合も、法令に基づいて証拠金の分別管理が義務付けられています。

取引所取引との異なる点は、取扱会社が信託保全先を選んでいるところです。

具体例のGMOクリック証券では「日証金信託銀行」に信託保全しています。

万が一、破綻した場合は評価損益を反映した金額が返還されることになっています。

取扱会社によっては、信託保全をしていたとしても、細かなところで異なる点があるかもしれません。

大事なお金を預けることになりますので、取引開始前にしっかり確認しておくことをおすすめします。

今回は、CFDの仕組みについて確認してきましたが、いかがだったでしょうか。

自信を持って取引開始できるよう、少しずつ理解を広げていくのが望ましいと思います。

【NEXT】⇒ CFDと(FX・先物・現物株式・ETF)の違いを知りたい

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