という方におすすめの記事です。
この記事を読むと以下の点が確認できます。
CFD投資家が押さえておきたい先物取引の用語とは?
CFDの「価格調整金」は、どんな仕組みで発生しているんだろう・・・
CFDを有利にトレードするために、基本的な先物用語を押さえておきたいな・・・
という方向けに主要な取引所についてまとめています。
最初に今回の記事のポイントとまとめておきます。
それでは順番に確認していきましょう!
先物取引の用語選定について
今回の記事は、CFDのトレードする上で避けて通れない先物取引の用語を解説しています。
CFDをしていると、「なぜGMOの日経225の価格調整金は3か月に1回なんだろう」という疑問を持たれた方もいらっしゃると思います。
実はそれって先物取引のルールに沿って設定されていることは、CFDの範疇内ではなかなか分かりづらいです。
そのため、CFDをする上で「使用頻度や重要度が高い」「FXやCFDでは見かけない」などに絞って先物取引の用語をご紹介したいと思います。
先物取引の基本用語を押さえて、CFDにお役立ていただければ幸いです。
限月
先物取引は、例外なくすべての銘柄で「取引期限」が定められています。
限月(げんげつ)とは、取引可能な銘柄の取引最終月を「限月」と呼んでいます。
限月の取引が終了すると、次の取引期限の銘柄の取引が活発になります。
先物取引は、1つの商品に対して銘柄がいくつもあり、それらが同時進行で取引されています。
具体例:日経225先物の場合
商品名:日経225先物
以下、銘柄名
日経225先物2020年9月限(くがつぎり)
日経225先物2020年12月限
日経225先物2021年3月限
日経225先物2021年6月限・・・
上記のように限月が変わると、「別の銘柄」として取引されるのが先物取引の大きな特徴です。
そのため、原資産が先物のCFDの場合は、限月をまたぐたびに「価格調整金」が発生する仕組みになっています。
限月が違うと、当然取引価格に差が発生します。
その差額を埋めるのが「価格調整金」なのです。
ちなみに、限月の取引最終日のことを「SQ」と呼びます。
SQ(Special Quotation)とは、日経225先物やオプション取引などの「最終的な清算価格・特別清算指数」を意味する。
つまり、その銘柄(限月)が「いくら」で取引を終えたのか。
ということになる。
SQ値の計算は、限月(3月、6月、9月、12月)第2金曜日の日経225の始値を元に計算される。
ちなみにポジションを保有したままSQを迎えた場合は・・・
SQの値段によって強制決済されてしまう!
期近
前述の通り、先物取引は複数の異なる限月の銘柄が同時進行で取引されています。
期近(きじか)とは、それらの複数の銘柄(限月)のうちで、決済期限が近いものを言います。
その中でも当月に決済を迎えるものを「当限(とうぎり)」と呼びます。
期近は、足元の需給などを反映した価格形成が行われます。
期先
期先(きさき)とは、決済期限が遠い限月のことを言います。
その中でも一番最後に決済を迎えるものを「先限(さきぎり)」と呼びます。
期先は、将来予測や持越し費用(キャリーコスト)などを反映した価格形成が行われます。
順ザヤ
順ザヤ(じゅんざや)とは、期近から期先に行くに従って価格が高くなっていることを言います。
例えば・・・
〇△3月限⇒1,000円
〇△6月限⇒1,050円
〇△9月限⇒1,100円
このような状況が起こりやすい理由としては、現物取引(原油や小麦など)がある場合は、取引商品に対して倉庫料(保管料)や保険料がかかるためと言われています。
逆ザヤ
逆ザヤ(ぎゃくざや)とは、期先よりも期近限月の価格が高い状態のことを言います。
例えば・・・
〇△3月限⇒1,100円
〇△6月限⇒1,050円
〇△9月限⇒1,000円
このような状況が起こりやすい要因として考えられるのは、干ばつなどによって農作物の収穫量が激減してしまった場合が挙げられます。
他にも、原油の精製所やパイプラインがテロによって攻撃を受けるのも該当します。
つまり、直近の需給がひっ迫していると逆ザヤになりやすいということです。
刻み値
刻み値(きざみね)とは、銘柄の価格変動幅の最小単位のことを言います。
例えば、日経225先物の場合
・刻み値が5円だった場合
20,000円⇒20,005円の価格変動が最小単位となります。
・刻み値が1円だった場合
20,000円⇒20,001円の価格変動が最小単位となります。
刻み値は商品ごとに設定が異なるため、取引前に要チェックしておきましょう。
端境期
端境期(はざかいき)とは、季節性のある商品(穀物や砂糖、コメなど)で用いられる用語です。
よくコメの場合は、収穫したばかりのものを「新米」と呼びますよね。
コメに例えると、新米と古米を区別するために端境期があります。
つまり前年度の収穫物と、新年度の収穫物の供給が切り替わる境界の意味で、新しい収穫期が来る直前の時期を指します。
CRB指数
CRB指数(しーあーるびーしすう)とは、代表的な商品先物指数です。
世界的な注目度が高く、国際商品市況の指標とされています。
CRB指数は、1957年に28品目の指数としてアメリカで開発されました。
その後、2005年に4グループ・19品目に構成が変更されました。
算出基準:1967年平均を基準値=100として算出されます。
【CRB指数の構成品目】
●エネルギー(Energy)グループ
・WTI Crude Oil(原油)
・Heating Oil(暖房油)
・RBOB Gasoline(改質ガソリン)
・Natural Gas(天然ガス)
●農業(Agriculture)グループ
・Corn(トウモロコシ)
・Soybeans(大豆)
・Wheat(小麦)
・Cotton(綿)
・Sugar(砂糖)
・Coffee(コーヒー)
・Cocoa(ココア)
・Orange Juice(オレンジジュース)
●金属(Metals)グループ
・Gold(金)
・Silver(銀)
・Aluminum(アルミニウム)
・Copper(銅)
・Nickel(ニッケル)
●家畜(Livestock)グループ
・Live Cattle(生牛)
・Lean Hogs(豚赤身肉)
まさに、上記19品目は「世界の大きなお金の流れ」につながっているのだと思います。
これらはFXやCFDでは見かける機会は少ないかもしれませんが、視野を広げることによって、より豊かな個人投資家に近づけるかもしれませんね!
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