という方におすすめの記事です。
この記事を読むと以下の点が確認できます。
CFD「NYダウ」をマネースクエアのトラリピで攻略!
FXでは数多くの証券会社が自動売買を提供してるけど・・・
FXで有名なトラリピでNYダウの運用ができるらしい・・・
トラリピを活用してNYダウで稼ぎたいな・・・
という方向けに、CFDの実践編として投資戦略・リスクの取り方をまとめています。
最初に今回の記事のポイントをまとめておきます。
リスクの許容について
運用を実践する際に、最も重要なのは・・・儲けること。ではなく・・・
相場から退場しないこと。だと考えています。
それは、リスクをコントロールして生き残る。ということになります。
投資をする=リスクが発生する。ことになります。
リスクの無い金融商品は存在しません。
そのため、最悪の状況でも致命傷にならないように計画を立てての運用が求められます。
これが、よく言われる「投資戦略」ということにつながってきます。
投資戦略とは、最悪の状況を想定することであり、どの程度の値動きを想定するかにかかってきます。
つまり、「どこまでリスクを許容するのかを決める。」のが投資戦略なのです。
相場で生き残っていれさえすれば、結果はおのずとついてきます。
目先の利益を狙いに行って致命傷を負わないよう十分な注意が必要です。
トラリピのメリット
では、どのように利益を確保していけばよいのでしょうか。
初心者が相場を予測して継続的に利益をあげ続けるのは至難の業です。
しかし、「トラリピ」を利用したとしたらどうでしょう。
※トラリピってなに?という方は別記事をご参照下さい。
マネースクエアでトラリピをする理由とは?
投資経験のハンデキャップを埋めて安定的に稼げる確率はグッとアップできるでしょう。
唯一力を入れるのは前述の通り、いわゆる「投資戦略」です。
事前にどのようなルールで運用をするのか適切に決められればOKなのです。
トラリピは、寝ている間も自動売買を繰り返してくれます。
開始前にルールを決めておけば、相場の動きに惑わされずに運用できることになります。
つまり、初心者でもできますし、再現性もあります。
相場も予想しなくて済みますので精神的なストレスもかなり抑えられます。
最初に簡単な設定をするだけで運用が可能なので、頻繁に個別の注文を繰り返す必要が無いのもメリットです。
NYダウの投資戦略
前置きが長くなってしまいましたが、ここから実際に戦略を練ってみましょう。
まずは、過去のチャートを確認してみます。
出所:Trading View ※このチャートは2020年7月6日のものです。
上記はNYダウの長期(2006年頃~)のチャートです。
ポイントになりそうな点を確認しておきます。※金額は端数処理した概算。
①2009年3月⇒6,500ドル(リーマンショック)
②2020年2月⇒29,600ドル(直近最高値)
③2020年3月⇒18,200ドル(コロナショック)
記事執筆時は、コロナショック第1波の後に反発して27,000ドルぐらいまできました。
この後、さらに上を目指すか、下落第2波に向かうのか。ですね。
自動売買での運用ですから、どちらに動いても利益が積みあがるように準備をしたいです。
無限の金融緩和(byFRB)の影響で、最高値を更新するかもですし、感染第二波の深刻な影響で株式市場からお金が「債券」や「金(ゴールド)」に逃げる可能性も考えられます。
下落の余地としては、一旦23,000ドル前後がサポートされやすいと考えています。
※コロナショック下落後の反発局面でのレンジ下限付近。
もし破ってさらに下落しても、③の18,000前後でもサポートがあります。
ただ、③のサポートラインを突き抜けてしまうと、恐ろしいほどの下落を覚悟する必要があるかもしれません。
日経225とNYダウを比べると、明らかにNYダウの方が力強いですね。
特に、リーマンショック後からの上昇はすごいです。
同時期にFRBの金融緩和の額が増え続けており、コロナショック時に爆発的に緩和を進めています。
むしろ、緩和をし続けないと世界経済がもたないので、そうするしかありません。
緩和しないと、多くの企業が倒産・住宅ローン破産・失業率上昇など、アメリカだけでなく世界経済が破綻してしまうからです。
リスク管理について
ここからは、具体的にポジションを持って、値動きをした際にどの程度のリスクが発生するのかを確認していきます。
ここで、ご自身の自己資金と照らし合わせながら、「リスクの許容」をどの程度までするのかイメージしていきましょう。
マネースクエア(くりっく株365)の場合、NYダウは「NYダウ証拠金取引」という名称の銘柄です。
証拠金(レバレッジ)は毎週変動。取引最低単位は価格の100倍。
※証拠金については、別記事にて詳しく解説しています。
CFDの仕組みとは?土台固めをしておきたい!
1単位(最低単位)の必要証拠金は、204,190円となります(2020/7/6~2020/07/10)。
※取引単位の詳細は以下の別記事をご参照下さい。
CFD株価指数「NYダウ」の特徴や注意点とは?
今回は計算しやすいように「20,000ドル」を起点にしておきます。
ルールは仮に「自己資金300万円、20,000ドルから400ドル幅で買い下がる」で計算してみましょう。
買い100ドル値幅、売り100ドル値幅
買い200ドル値幅、売り200ドル値幅
買い300ドル値幅、売り300ドル値幅 など、500ドルでも、1,000ドルでも自由に設定できます。
※設定の本数(ポジション)も自由です。
リスク管理の実例
以下のように買い下がったと仮定します。
※必要証拠金は、最新の情報に当てはめて計算して下さい。
20,000ドル買い:証拠金204,190円
19,600ドル買い:証拠金204,190円
19,200ドル買い:証拠金204,190円
18,800ドル買い:証拠金204,190円
18,400ドル買い:証拠金204,190円
18,000ドル買い:証拠金204,190円
17,600ドル買い:証拠金204,190円
17,200ドル買い:証拠金204,190円
16,800ドル買い:証拠金204,190円
16,400ドル買い:証拠金204,190円
ここまで10本のポジションを持ちました。
※くりっく株365の証拠金は、既に保有しているポジションを含め、毎週変動します。
証拠金は、合計で2,041,900円です。
くりっく株365の場合は、すべてのポジションの証拠金は同じ金額です。
そのため、必要証拠金額×ポジション数でOKです。簡単ですね。
続いて、含み損の計算です。
くりっく株365ですと、最低単位でNYダウが100ドル動くと、10,000円の損益が発生します。
これを、以下の計算式に当てはめて計算してみましょう。
一番高い金額+一番安い金額を2で割って、ポジション数を掛けます。
⇒(360,000+0)÷2×10=1,800,000
360,000は、20,000ドルから16,400ドルまでの下落分(損失)3,600ドル×100(取引単位)です。
0は、ポジションを持って値が動いていないのでゼロです。
つまり、保有している10ポジションは平均して1,800ドル下落(含み損)している。ということになります。
ここまでの証拠金と含み損を足してみましょう。
2,041,900円+1,800,000円=3,841,900円
そして、自己資金300万円の想定なので・・・
3,000,000円-3,841,900円=-841,900円 となります。
つまり、上記の通り動くと、マイナスなのでロスカットになるということです。
ここまでの運用であれば、300万円では運用するのに不安ですね。
相場の値動きを考慮すると、値幅を広くするか、自己資金を増額した方が安全運転できそうですね。
そこで問われてくるのが「リスクの許容」です。
どこまでの値動きを想定して運用するのか、検討してみましょう。
キーワードは、「値幅」と「ポジション数」です。
投資戦略のアイデア
ここまでは、基本的なリスク管理の方法について触れました。
実際に色々な数字を想定して、電卓を叩くなどして感覚をつかんでいただければ幸いです。
ここまでの基本を押さえていただいたことを前提に、投資戦略の応用についてお伝えしたおこうと思います。
目指したいのは、限られた自己資金を最大限無駄なく活用して、効率よく利益を積み上げていくことです。
言うのは簡単ですが、実際にするのはなかなか難しいと思います。
しかし、柔軟な考え方によっては、有益な作戦が思いつくかもしれません。
今回は投資戦略の参考に、トラリピの設定のコツを紹介します。
トラリピはレンジの想定が重要
今回は、NYダウをトラリピで攻略することをテーマにお伝えしています。
重要なところは、最大ドローダウンだと考えています。
つまり、運用中にどの程度のリスク、含み損を抱える可能性があるか。
ということです。
ここをメインに作戦を立てれば、より長期間・安定的に運用できる可能性が高くなります。
最初にお伝えした通り、いくら稼ぐかではなく、いかに息の長い運用をできる作戦(設定)を立案できるかが勝負になってきます。
では、具体的にどのような設定が有効になってくるのでしょうか。
先ほど長期のチャートがありましたが、上は29,500ドルぐらいから下は6,500ドルぐらいまでかなりの振れ幅があります。
高低差は約23,000ドルです。かなり広いデスネ・・・
これを買いだけで、順に買い下がっていくと・・・
相当恐ろしいことになりそうですね。
そのため、「ハーフ・ハーフ」や「コアレンジ法」を柔軟に取り入れると、広範囲のレンジをカバーしやすくなるのでおすすめです。
ハーフ・ハーフは「売り」と「買い」の両者と取り入れて設定します。
例えば、20,000ドルを境に設定したとします。
20,000ドルより値上がりすれば、順に売り上がる。
20,000ドルより値下がりすれば、順に買い下がる。
売り買い共に、値幅を広めにすればかなりの高範囲をカバーできると思います。
さらに、ハーフ・ハーフのアレンジとして、「コアレンジ法」も有効です。
例えば、18,000ドル~22,000ドルぐらいがレンジになることが多そうだ!
と考えたと「仮定」します。
基本はハーフ・ハーフと同様に「売り」と「買い」の設定をしますが、18,000ドル~22,000ドルの間は、「売り」と「買い」の注文を両方とも入れていきます。
慎重に検討して、自己資金内で無理せず運用できるプランを見つけて下さい。
先ほど高低差約23,000ドルとお伝えしましたが、常に時代は流れています。
世界的に大規模な金融緩和が進んでおり、FRBが金融緩和を続けている(金額も増え続けている)ことを考慮して、「6,500ドルまでは落ちないだろう」とか柔軟な考えが必要だと思います。
まとめ
駆け足でしたが、投資戦略(リスク管理の方法)について確認してきました。
最初は一歩踏み出しにくいと思いますが、「まずやってみる」ことが重要です。
やってみないと、単なる想像の域から脱することができません。
失敗も数多くするかもしれませんが、致命傷にならないよう設定を検討しましょう。
一番のポイントは「リスクを許容する」ためのコツをつかむこと。
アイデア次第で銘柄に合った手法を生み出せる可能性があります。
日々自己研鑽して、より安定的な収益を確保していきましょう。
何度もチャレンジするうちに、きっと自分なりの「勝ちパターン」に出会えるでしょう。
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