という方におすすめの記事です。
この記事を読むと以下の点が確認できます。
CFD「原油」をGMOクリック証券の自動売買戦略で攻略!
CFDで安定的に利益を確保したい・・・
原油で利益を積み重ねていく方法はないだろうか・・・
相場を予想するのはムズカシイので簡単な方法がいいな・・・
という方向けに、CFDの実践編として投資戦略・リスクの取り方をまとめています。
最初に今回の記事のポイントをまとめておきます。
リスクの許容について
運用を実践する際に、最も重要なのは・・・儲けること。ではなく・・・
相場から退場しないこと。だと考えています。
それは、リスクをコントロールして生き残る。ということになります。
投資をする=リスクが発生する。ことになります。
リスクの無い金融商品は存在しません。
そのため、最悪の状況でも致命傷にならないように計画を立てての運用が求められます。
これが、よく言われる「投資戦略」ということにつながってきます。
投資戦略とは、最悪の状況を想定することであり、どの程度の値動きを想定するかにかかってきます。
つまり、「どこまでリスクを許容するのかを決める。」のが投資戦略なのです。
相場で生き残っていれさえすれば、結果はおのずとついてきます。
目先の利益を狙いに行って致命傷を負わないよう十分な注意が必要です。
自動売買のメリット
では、どのように利益を確保していけばよいのでしょうか。
初心者が相場を予測して継続的に利益をあげ続けるのは至難の業です。
しかし、「自動売買」を利用したとしたらどうでしょう。
投資経験のハンデキャップを埋めて安定的に稼げる確率はグッとアップできるでしょう。
唯一力を入れるのは前述の通り、いわゆる「投資戦略」です。
事前にどのようなルールで運用をするのか適切に決められればOKなのです。
自動売買と言っても、勝手に売買を繰り返してくれるわけではありません。
今回想定しているGMOクリック証券ではシステムとしての自動売買はありません。
ここで言う自動売買は・・・「感情を排除してルールに沿って運用する」ことです。
GMOの場合は、毎回手動でイフダン注文を出して運用していきます。
※注文は最大で2週間です。期限が切れたら注文を出し直します。
開始前にルールを決めておけば、相場の動きに惑わされずに運用できることになります。
つまり、初心者でもできますし、再現性もあります。
相場も予想しなくて済みますので精神的なストレスもかなり抑えられます。
原油の投資戦略
前置きが長くなってしまいましたが、ここから実際に戦略を練ってみましょう。
まずは、過去のチャートを確認してみます。
出所:Trading View ※このチャートは2020年7月17日のものです。
上記は原油(WTI)の長期(2006年頃~)のチャートです。
ポイントになりそうな点を確認しておきます。※金額は端数処理した概算。
①2008年7月:146ドル
②2009年1月:33ドル
③2011年5月:115ドル
④2016年2月:26ドル
⑤2018年10月:77ドル
⑥2020年4月:0ドル
記事執筆時は、40ドルぐらいまで戻してきました。
この後、何処まで原油の需要が戻ってくるのか注目されます。
金(ゴールド)とは対照的にかなり低迷していますが、コロナウイルスが終息するまでは価格の回復は困難だと考えています。
理由は世界中の原油需要が戻らないからです。
車や船、飛行機など・・・
世界が経済活動をする上で、原油は無くてはならないものです。
しかし、ウイルス蔓延によって世界中で移動が制限される中、原油需要は激減。
産油各国は協調減産を打ち出すも、原油価格の回復は鈍い状況です。
今回の新型コロナウイルスの影響で、明らかに世界の意識が変わったと言われています。
これはウイルスが終息しても、以前のように飛行機は多く飛ばないだろうと予想する識者も多いです。
これを機に、再生可能エネルギーの機運が高まっています。
これらの状況も考慮に入れた上で投資戦略を立てて行きたいです。
もう以前のように1バレル100ドルを超えてくることは無いかもしれませんね・・・
今後の原油相場は、ある程度のレンジに収まって値動きを形成する可能性も考えられると思います。
リスク管理について
ここからは、具体的にポジションを持って、値動きをした際にどの程度のリスクが発生するのかを確認していきます。
ここで、ご自身の自己資金と照らし合わせながら、「リスクの許容」をどの程度までするのかイメージしていきましょう。
GMOクリック証券の場合、原油は「原油」という名称の銘柄です。
レバレッジは20倍。取引最低単位は価格の10倍。
※証拠金については、別記事にて詳しく解説しています。
CFDの仕組みとは?土台固めをしておきたい!
1単位(最低単位)の必要証拠金は、「ドル/円」の為替レートを元に計算します。
※取引単位の詳細は以下の別記事をご参照下さい。
CFD商品「原油」の特徴や注意点とは?
今回は計算しやすいように「50ドル」を起点にしておきます。
ルールは仮に「自己資金100万円、50ドルから1ドル値幅で買い下がる(※ドル/円は100円と仮定)」で計算してみましょう。
リスク管理の実例
以下のように買い下がったと仮定します。
※ドル/円を100円と仮定。
50ドル買い:証拠金2,500円
49ドル買い:証拠金2,450円
48ドル買い:証拠金2,400円
47ドル買い:証拠金2,350円
46ドル買い:証拠金2,300円
45ドル買い:証拠金2,250円
44ドル買い:証拠金2,200円
43ドル買い:証拠金2,150円
42ドル買い:証拠金2,100円
41ドル買い:証拠金2,050円
ここまで10本のポジションを持ちました。
※為替(コンバーションレート)が入るため、日経225に比べると計算が面倒ですね。
証拠金は、合計で22,750円です。
すべて足し算しても構いませんが、数が多くなると大変です。
そのため、一番高い金額+一番安い金額を2で割って、ポジション数を掛けます。
⇒(50+41)÷2×10(取引単位)×100(為替)÷20(レバレッジ)×10(ポジション数)=22,750
最初の50+41÷2で、今回の平均値を出したことになります。
ココの数字は「ドル」であることにご注意下さい。(取引単位は10倍)
その後、平均値を10本で掛けた。ということになります。
※含み損の計算でも利用できます。
状況によっては誤差がでるかもしれません。
しかし、簡易的にリスク管理をするには便利です。
しっかり計算したい方は、エクセルなどを利用して一覧を作ってみて下さい。
続いて、含み損の計算です。
GMOですと、最低単位で原油が1ドル動くと、1,000円の損益が発生します。
※「ドル/円」を100円と仮定。
これを、先ほどの証拠金と同様に当てはめて計算してみましょう。
一番高い金額+一番安い金額を2で割って、ポジション数を掛けます。
⇒(90+0)÷2×100(為替)×10(ポジション数)=45,000円
90は、50ドルから41ドルまでの下落分9ドル×10倍(取引単位)です。
0は、ポジションを持って値が動いていないのでゼロです。
※ココの数字は、既に取引単位の10倍を反映して9ドル⇒90ドルで計算します。
つまり、保有している10ポジションは平均して4.5ドル下落している。ということになります。
ここまでの証拠金と含み損を足してみましょう。
22,750円+45,000円=67,750円
そして、自己資金100万円の想定なので・・・
1,000,000円-67,750円=932,250円 となります。
つまり、上記の通り動くと、余力が932,250円になるということです。
⇒実際は、任意証拠金が必要になることを考慮する必要があります。
ここまでの運用であれば、100万円あれば余裕がありそうですね。
しかし、実際の相場は9ドルほどの値動きで収まる可能性は低いですよね。
そこで問われてくるのが「リスクの許容」です。
どこまでの値動きを想定して運用するのか、検討してみましょう。
キーワードは、「値幅」と「ポジション数」です。
投資戦略のアイデア
ここまでは、基本的なリスク管理の方法について触れました。
実際に色々な数字を想定して、電卓を叩くなどして感覚をつかんでいただければ幸いです。
ここまでの基本を押さえていただいたことを前提に、投資戦略の応用についてお伝えしたおこうと思います。
目指したいのは、限られた自己資金を最大限無駄なく活用して、効率よく利益を積み上げていくことです。
言うのは簡単ですが、実際にするのはなかなか難しいと思います。
しかし、柔軟な考え方によっては、有益な作戦が思いつくかもしれません。
今回は投資戦略の参考に、自動売買のバリエーションをご紹介します。
ハーフ・ハーフ
生ビールと、黒ビールのアレでしょ!
と思った方・・・正解!と言いたいところですが・・・
今回のハーフの意味は「ロング(買い)」と「ショート(売り)」を分けて設定することを意味しています。
※実は、この手法は元祖自動売買でお馴染みの「マネースクエア」のHPにて公開されています。
具体的には、原油を買いだけで運用するのは心配だ・・・
という場合に、買いと売りを両立させて設定してみます。
50ドル以上は売りポジションを立てて「売り上がっていく」。
50ドル以下は買いポジションを立てて「買い下がっていく」。
という感じで、過去の長期のチャートから概ね中央値を選んで設定します。
この作戦のメリットは、より少ない証拠金で広範囲をカバーできることにあります。
コアレンジ法
今度は、先ほどのハーフ・ハーフを発展させた手法です。
40ドル以上は売りポジションを立てて「売り上がっていく」。
60ドル以下は買いポジションを立てて「買い下がっていく」。
つまり、40ドル~60ドルのレンジは売りと買いのポジションが両方ともあります。
そのため、より多くのリピートが期待できる作戦となります。
名前の由来は、売り注文と買い注文の両者が重なっているレンジがよく稼いでくれる。
まるで「コアレンジ」だ!という発想です。
但し、ハーフ・ハーフに比べると多めにポジションを抱える可能性があるので注意が必要です。
まとめ
駆け足でしたが、投資戦略(リスク管理の方法)について確認してきました。
最初は一歩踏み出しにくいと思いますが、「まずやってみる」ことが重要です。
やってみないと、単なる想像の域から脱することができません。
失敗も数多くするかもしれませんが、致命傷にならないよう設定を検討しましょう。
一番のポイントは「リスクを許容する」ためのコツをつかむこと。
アイデア次第で銘柄に合った手法を生み出せる可能性があります。
日々自己研鑽して、より安定的な収益を確保していきましょう。
何度もチャレンジするうちに、きっと自分なりの「勝ちパターン」に出会えるでしょう。
【NEXT】⇒ CFD「原油」をひまわり証券のループ・イフダンで攻略!
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