【比較検討】「店頭CFD」と「くりっく株365」って何が違うの?

CFD全般
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「店頭CFD」と「くりっく株365」では、どっちで始めればいいんだろう?

という方におすすめの記事です。

この記事を読むと以下の点が確認できます。

「店頭CFD」と「くりっく株365」の違いが整理できます。

「店頭CFD」と「くりっく株365」って何が違うの?


CFDで取引を開始しようと思ったら、どうやら「店頭CFD」と「くりっく株365」の2通りあるらしい。

一体どちらを選んで取引を開始すればいいのか・・・

と、疑問に思ったことはありませんか?

この記事ではCFD取引の初心者の方を対象に、「店頭CFD」と「くりっく株365」の違いを項目別にチェックしていきたいと思います。

最初に今回の記事の主なポイントをまとめておきます。

・「優れているか」でなく、「好みで」選ぶのが良い。
・取扱銘柄数は店頭CFDの方が原則多い。
・必要証拠金額の設定方法が異なる。
・コンバーションレートは店頭CFDのみで採用される。

それでは順番に確認していきましょう!

※店頭CFDは会社数が多いため、シェアNo1の「GMOクリック証券」を参照します。

売買方法(価格形成について)

見出しを見ると、イメージしずらい表記ですよね・・・

これって、いわゆる「2wayプライス」のことなんです。

2wayプライスは、「買い:20010」「売り:20000」のような表記を指します。

FX経験者であれば、お馴染みだと思います。

この2wayプライスの「価格形成」の方法が、「店頭CFD」と「くりっく株365」で異なるんです。

店頭CFD(相対取引):
証券会社個別で価格提示をする。(実際は、原資産の値動きと連動させてレート表示するのが原則)

くりっく株365(完全マーケットメイク方式):
複数の金融機関から提示されるレートから、投資家に有利(最も高い買い価格、最も安い売り価格=つまり低スプレッド)な価格が提示される。

取扱銘柄数

取扱銘柄数の多い・少ないにどのようなイメージをお持ちでしょうか?

取扱銘柄は多い方が、一見有利に見えますよね。

しかし、実際の取引で重要なのは・・・

「取引したい銘柄が取扱われているか」だと言えます。

結局、利益をあげていくのが目的になりますから、銘柄数というよりお目当ての銘柄があれば、それで十分だと思います。

例えば、「特定のアメリカの個別株をCFDで取引きしたい。」と決まっているのであれば、迷わず店頭CFDで決まりです。

店頭CFD:
GMOクリック証券では、各国の株価指数はもちろん、各種商品、外国株など多数銘柄の取扱有り。※GMO以外では、外国株の個別銘柄を相当数取り揃えて合計で数千種類の銘柄をラインナップしている証券業者もあります。

くりっく株365:
株価指数(日経225、NYダウ、ドイツDAX、イギリスFTSE)+商品(金、原油)の計6銘柄

取引手数料

安定的に利益を積み上げていくためには、手数料(コスト)が低い方が有利なのは間違いないところです。

仕組みの違いから「店頭CFD」と「くりっく株365」では手数料の取扱が異なります。

店頭CFD:
GMOはじめ、多くの証券会社では取引手数料を無料にしているケースが多い。(実質のコストはスプレッドとなる。)

くりっく株365:
取引システムは各社同様だが、取引手数料は会社個別で異なる。

以下の手数料は業界最安値近辺の目安。
通常の裁量取引(片道):150円~200円
独自の自動売買利用(片道):300円~400円
できるだけ取引手数料は、上記の範囲に収まるところを選ぶのが望ましいです。
中には、驚くほど高い手数料の証券会社もあるのでご注意下さい。
※そのような会社はそう遠くないうちに淘汰されると思います。

必要証拠金額

「証拠金って同じなんじゃないの?」と思われる方は、考え方は正しいです。

金融商品取引法によって、以下のように最大レバレッジが規制されています。

個別株 : レバレッジ5倍以下
株価指数 : レバレッジ10倍以下
商品 : レバレッジ20倍以下
債権 : レバレッジ50倍以下

原則、上記に基づいて必要証拠金額が算定されます。

しかし「店頭CFD」と「くりっく株365」では、必要証拠金額の計算が異なるんです。

店頭CFD:
規制のレバレッジに基づいて、現在のレートとほぼリアルタイムで必要証拠金額は変動する

くりっく株365:
1週間に1回、各銘柄の必要証拠金額が更新(変更)される。

※この必要証拠金額は、規定のレバレッジより高めに設定される傾向にある。
又、直近相場のボラティリティの高低により、必要証拠金額が調整されると思われる。

コンバーションレート

原資産が外貨建て(ドル、ユーロなど)の銘柄の場合、外貨と日本円を交換するレートを明らかにしておく必要があります。

この外貨交換レートのことを、「コンバーションレート」と言います。

例えば人気の「原油」を取引したい場合の証拠金計算では・・・

原油の単価(ドル)×コンバーションレート×レバレッジ×取引単位
⇒20ドル×110円×5%(20倍)×10単位(最低単位)=1,100円
つまり、最低単位の原油の証拠金額は「1,100円」となります。

店頭CFD:
GMOでは、上記のように外貨建て原資産は、同様の計算にてコンバーションレートを用います。

※GMOでは、原則3時間おきにコンバーションレートを更新。

くりっく株365:
実は「くりっく株365」では、コンバーションレートは一切使いません。

必要証拠金額は前述の通り、1週間に1回、東京金融取引所にて更新されます。
価格変動については原則「ポイント制」のため、外貨交換レート(計算)は不要。
※NYダウで言うと、「25,000ドル」ではなく「25,000ポイント」となる。

【例】NYダウでの損益計算(くりっく株365)
買い:25,000(ポイント) ⇒ 売り:25,100(ポイント)=差額100ポイント
1単位当り、1ポイント=100円なので、100ポイントで10,000円の評価益となります。
ポイント制により、コンバーションレートは不要です。
これは相当便利ですし、「損益計算が簡単で、めちゃくちゃ分かりやすい」仕様です。

ポジションの翌日持ち越し(取引期限)

これは、FXでいうところの「ロールオーバー」と同じです。

ポジションの持ち越しについては似ていますが、異なる点を整理しておきましょう。

店頭CFD:
原則、取引期限は定められておらず無期限である。

※銘柄によって異なるが、定期的に調整金が発生する。

くりっく株365:
すべての銘柄が概ね1年でリセットされる商品となる。

※9月開始⇒翌年12月末でリセットするようなイメージ。
12月末になるまでに決済し、翌年物の商品に乗り換える必要有り。

証拠金の保護(信託保全)

金融商品取引法によって、証拠金は保護することが義務付けられています。

しかし、「店頭CFD」と「くりっく株365」では証拠金の信託先が異なります。

店頭CFD:
証券会社が各自、信託保全する法人を選定し、証拠金を保護する。

※店頭CFDの場合は、取引開始前に必ず信託保全先と万が一の時のスキームについてチェックしておきましょう。

くりっく株365:
どこの取扱会社で取引しても、証拠金は東京金融取引所にて保護される。

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