【79点】ヘブンバーンズレッド(ヘブバン)のレビュー・評価(ゲームアプリ・ソシャゲ)

ゲームアプリレビュー
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今回は、一切の忖度なしでゲームアプリ「ヘブンバーンズレッド」のレビューをさせていただいた。

ヘブンバーンズレッド(ヘブバン)のレビュー・評価

ヘブンバーンズレッドってどんなゲーム?
・ストーリーと作画は「さすがのKeyクオリティ!」と言える完成度を誇る。
・しかし、移動システムとバトルシステムでは課題が見受けられた。

ゲーム概要

ゲームタイトル:ヘブンバーンズレッド(ヘブバン)
開発/運営:WRIGHT FLYER STUDIOS / Key
ジャンル:RPG
対応OS:iOS / Android / STEAM
配信開始:2022年2月10日
画面:ヨコ型
プレイ時間:約30時間
プレイ時期:2023年1月~2月


数々の名作美少女ゲームを手がけたKeyが参加した話題作。
PT制のコマンドバトルが特徴のRPG。
多様なロール(役割)のキャラを使い分けて、敵の弱点耐性を狙う戦いが求められる。
ゲーム開始時にガチャ35連可能。(※最高レア1体以上確定)
※ガチャは開始時期によって回数が異なる可能性があります。

コンテンツ

メインストーリー


世界が謎の生命体(キャンサー)に襲われ、人類存亡の危機に瀕した状態で物語が始まる。
一般的な兵器ではキャンサーには何の効果もなく、人類は絶望していた。
その中で、「何かしらの才能を持った少女たち」に特別な能力が確認される。
その少女たちだけが扱える「セラフ」と呼ばれる特殊な武器であれば、キャンサーに有効な打撃を与えることが確認できたのだ。

こうして集結した少女たちは「セラフ部隊」と呼ばれる。
そのセラフ部隊に主人公である茅森月歌(かやもりるか)も入隊しようとしていた。

※キャンサーといっても、食用の「カニ」とは一切関係ないので注意が必要だ(爆)

物語は主人公である茅森月歌となって、仲間とともに人類の存亡をかけたキャンサーとの戦いを描くことで進行していく。

基本は、時系列で日にちごとにイベントがあり、課題をこなしながら進めることになる。
主に会話パートが多く、たびたびバトルパートが発生する流れ。
バトルの前には、有利に戦える編成を組んでおかないと苦戦するので注意が必要だ。

メインストーリーがある程度進むと、各サブコンテンツが解放される。

・キャラのレベルが効率よく上がるコンテンツ。
・キャラの育成素材を獲得できるコンテンツ。
・キャラの潜在能力を解放(強化)できるコンテンツなど。
各サブコンテンツは「ホーム」画面からアクセスできるものが多い。

システム

課金要素


ガチャ10連:約3,000円(※10連で3,000石消費)
ガチャには天井制があり、200連してポイントを貯めるとSSスタイルと交換が可能。

石の価格は「ボリュームディスカウント方式」となる。
少数の購入だと単価が高め。
しかし、10,000円分購入すると10,000石となり、1円=1石となる。
その他、お得なパックや2種類の月パス(ライト600円、プレミアム2,900円)がある。

ガチャから排出されるのは「A」「S」「SS」の3種類で最高はSSとなる。
最高レアリティSSの排出確率は3%となっている。

育成要素


レアリティはA、S、SSの3種類。
レアリティによって基礎ステータスの差が大きい印象。
よって、SSが圧倒的に強い。
※キャラがダブると凸できるが、それでもレアリティの差は埋まらない。

各キャラは複数の「スタイル」が存在する。
ガチャで当たるのはキャラ自体ではなく「スタイル」となる。
ただ、1つもスタイルを保有していないキャラを当てると、キャラも獲得する仕組み。

また、キャラごとの各スタイルのレベルは共通の仕様となっている。
つまり、レアリティの低いスタイルでもレベルを上げておけば、
高レアリティのスタイルが当たったタイミングで、高レベルから活躍させられる。


その他、各キャラは「ブースター(チップ)」や「アクセサリ」を装備してパワーアップできる。
ブースターやチップはNPCショップより購入可能。
アクセサリはダンジョンなどを周回すれば獲得できる。

評価できる点

ストーリーが面白い


一般的なソシャゲではストーリーが空気だったり、極論ほぼ存在しないことも珍しくない。
その中で、ヘブバンのストーリーは間違いなく「分かりやすくて面白い」のだ。

大筋のストーリーは、悲壮感が漂うシリアスな展開だ。

しかし、日常パートでは「ギャグと笑い」に満ちあふれている。

シリアスと笑いが絶妙にミックスされているのに、違和感がない。
ここは、さすがはKeyだな!すごいな!と素直に感心した。

特に、たびたび選択肢を組み合わせて造語を作るところはお気に入りだ。

筆者が特に印象に残っているのは「オレたちひょうきん族」だ。
その他、年代がハマれば思わず吹いてしまうような仕掛けが多く見受けられた。

とことん「ユーザーを楽しませてやろう!」とう強い意気込みが感じられた。
すばらしい完成度を誇るストーリーは、間違いなくヘブバンのイチオシだ!

尚、ゲーム初期から登場する「ナービィ」という謎の生命体だが、2章をクリアする頃には何者なのかが分かってくる。
ただ、分かったところで「うれしい」気持ちにはなれないのも事実。
その理由は、是非ご自身でプレイして、その目で確かめていただきたい。

作画のレベルが高い


「そこそこいい線いってるよね」というレベルではない。
静止画でも魅力的で、ハイレベルな作画は素晴らしい。
ここも、さすがはKeyだな!と感じさせてくれるところだ。

登場人物も数多いが、手抜きと思われるところは見受けられなかった。
まさにプロのプライドを感じさせる「いい仕事」だ。

しかも、メインストーリーはもちろん、サブコンテンツやイベントについても「ほぼフルボイス」が徹底されているところも魅力をさらに際立たせている。

アリーナの自動バトルが助かる


ゲーム内のシステムでも良い点があった。
特に学校や仕事で忙しい時でも、アリーナの自動バトルは有益だ。
ランクがそこそこ上がれば、半日ほどオートでレベリングしてくれるのは「助かる」。

また、ライフが貯まればプリズムバトルでも、短時間で効果的にレベリングやアイテム獲得ができるのも便利なシステムだ。

イマイチな点

移動システムがチープ


ヘブバンの中で、唯一「致命的」だと感じたのが移動システムだ。
なぜ令和の時代にもなって「平面移動」しかできないのだろうか。
実際にプレイして、がっかりしたユーザーも少なくないだろう。
正直なところ、ファミコンの「スパルタンX」を思い出してしまったほどだ。

本拠地でもダンジョンでも、移動が左右しか動けないのでテンションは低い。
むしろ、移動でリアル頭身にこだわらず、いわゆる豆キャラでもよいので自由に移動できる方がよっぽど印象は良かったはずだ。

そもそもユーザーが、ソシャゲにクオリティの高い移動システムを求めているのか?
移動システムに多くのリソースを傾けるべきだったのか?
筆者は「その必要はなかった」と考える。
実際に移動システムが存在しないゲームでも、ヒットしている作品は多数あるのだ。
ゲーム開発初期の段階で気づいて、うまく方針転換できていたら・・・

バトルシステムの工夫が足りない

ゲームの中核とも言える、バトルシステムもイマイチな印象。
ある程度テストプレイをやり込めば、課題が見えてくるはずだが・・・
ちょっとしたテコ入れでもユーザーの「やりがい」につながるはず。
今後のアップデートでの改修に期待したい。
※具体的な改善提案は後述とする。

Pay to Win 要素が強め(レアリティの格差)

利益が出ないとしょうがない。と言われればそれまでだ。
しかし、レアリティの格差が「激しすぎる」印象。
低レアリティである「A」はいくら凸しても、ほぼ使い物にならないので悲しい。

低レアでも活躍できる場面や、工夫次第でなんとかなるバランスにして欲しかった。
とにかく「A」のレアリティが存在する意味を示して欲しかったのである。
SやSSをゲットするまでの「単なるつなぎ」では、あまりに寂しい。

一言いいたい!

「イマイチな点」の中から、特に気になった点について一言いっておきたいコーナー。
今回は「バトルシステムの改善で、もうワンランク上を目指す」だ。
バトルシステムで気になった点について順番に整理していこう。

前衛と後衛のバランスが悪い


正直、3人ずつはバランスが悪く感じる。
バフをかけたり回復をすると、ほぼ攻撃できずに1ターン終わってしまう。
これなら前衛4、後衛2の方が満足度は良かったはずだ。

AUTOの追撃に工夫が欲しい

バトル中に確率で後衛キャラが追撃で攻撃することがある。
特に追撃システム自体が問題ではない。
バリエーションに工夫が足りないと感じた。

具体的には「ロール(役割)ごとに効果に変化」を付けてはいかがだろうか。
アタッカーは攻撃で問題ない。
ただ、ディフェンダーは数ターン防御力を上げる。
ヒーラーは、全員のDPを一定量回復する(スキルよりは効果は弱め)などなど。
各ロールによる追加効果が差別化されれば、よりPT編成を楽しむ要素が増えるだろう。

シックスセンスの活用


その他、シックスセンスもバトルシステムで有効活用できる余地がある。
通常、シックスセンスは「ユーザーを縛る」ことで成り立っている。
具体的には、育てたいキャラに合わせた項目を「強制的に上げる必要」があるからだ。
クレイジーを極めたくても、キャラ育成のために結局まんべんなく上げることになってしまうのだ。
これではユーザーの「やってて楽しい」ことにはつながりにくい。

そこで、シックスセンスの特定の項目を上げると「PTにステータスボーナス」を付与するのはいかがだろうか。
これである程度の攻撃力や防御力などが上がれば、ユーザーのモチベ向上に貢献できるだろう。

コンボの導入

せっかく耐性や属性があるので「コンボ」は導入すべきだろう。
現状、弱点耐性の攻撃をすると、多くのダメが入って必殺ゲージが上がる仕様だ。
これらに加えて弱点耐性で連続攻撃をすれば「追加ダメージ」が入る仕様にしてはいかがだろうか。

コンボが導入されれば、よりPT編成や攻撃タイミングの重要度が上がる。
つまり、ユーザーの「やりがい」の要素が増えることになる。
これはゲームの魅力を向上させ、ゲームの延命にも貢献するだろう。

また、別ゲーとなるが「真・女神転生Ⅲ」の「プレスターンバトル」を研究してヘブバンに活かせる要素がないか検討するのも有効だろう。

ここまでの提案は、ほんの一例にすぎない。
工夫次第で今からでも、さらにヘブバンを魅力的にすることは可能だろう。
ユーザー目線で「さらに面白くなる」アップデートに期待したい。

まとめ

総合評価 79点(100点満点)

1年以内にサービス終了する可能性 20%

ヘブバンは、ソシャゲでは珍しくストーリーが本格的で面白い作品だ。
さらにハイレベルな作画にフルボイスなのもポイントが高い。
間違いなく「名作」と言われる作品になれる可能性があった。

しかし・・・

移動システムとバトルシステムに大きな課題があるのも事実。
特に移動システムは完成度が低く、印象が良くない。
いっそのこと、移動システムを全部カットしてマップをタップするだけ!
にした方がよかったのかもしれない。

また、バトルシステムはグラフィックはキレイで必殺技もカッコイイ!
しかし、システム自体に「おもしろ要素」が感じられないのが残念だ。

素晴らしい要素があるのに、全体の完成度としては「もったいない」の一言に尽きる。
あらためて全体のバランスの重要性について考えさせられた作品となった。

ただ、これからでもテコ入れして魅力的にできる要素はあるはずだ。
期待するユーザーのために、現状に満足せず良いアップデートを心がけて欲しい。

今回のレビューは以上である。
良質なゲームアプリとの出会いになれば幸いだ。

©VisualArt’s/Key/Angel Beats! Project 
©WFS Developed by WRIGHT FLYER STUDIOS
©VISUAL ARTS/Key

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