【79点】エーテルゲイザー(エテゲザ)のレビュー・評価(ゲームアプリ・ソシャゲ)

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今回は、一切の忖度なしでゲームアプリ「エーテルゲイザー」のレビューをさせていただいた。

エーテルゲイザー(エテゲザ)のレビュー・評価

エーテルゲイザーってどんなゲーム?
・ソシャゲで、3Dアクションバトルの最適化を目指したタイトル。
・ストーリーがフルボイスなので、世界観をしっかり堪能できる。
・しかし、キャラと武器の2本立て仕様のガチャがキツイ(凸要素もアリ)。

ゲーム概要

ゲームタイトル:エーテルゲイザー(エテゲザ)
開発/運営:Yongshi/Yostar
ジャンル:ハイスピード爽快3Dアクション
対応OS:iOS / Android
配信開始:2023年5月23日
画面:ヨコ型
プレイ時間:約20時間
プレイ時期:2023年5月

目にも止まらぬスピード感で、3Dバトルが楽しめるのが最大の特徴。
敵の攻撃を「ジャスト回避」すると、バトルを有利に展開できる。
PTの組み合わせによって、異なる連携奥義が使える。

ゲームの特徴

文明が発達した、近未来感が漂う世界が物語の舞台となる。
主人公は、モディファイアと呼ばれるアンドロイドのような存在を指揮して、人類に害を及ぼすモンスターと戦うことになる。

ゲームメニューとしては、概ね以下の4つが用意されている。
・ストーリー(いわゆるメインクエ)
・物資(各種育成素材の回収ステージ)
・刻印(キャラを強化するアイテムが獲得できる)
・チャレンジ(主に育成が進んだプレイヤー向けのやり込み要素)

基本的にはストーリーから進めることになる。
このゲームの基本は3人PTである。(いわゆるスリーマンセル)
そのため、序盤のリソースが限られるうちは3人に集中して育成するのがよいだろう。

ストーリーは章ごとに区切られており、各章では1マスずつ順番に進んでいくことになる。
ムダにフィールドをうろうろする必要がないため、分かりやすい。

各パートでは、ストーリーを視聴してからバトルという流れになる。
バトル前にはパーティーメンバーの編成が可能。
推奨レベルも表示されているので、チェックしておこう。

バトルが開始されると、3人のうちリーダーのみを操作することになる。
各種スキルは、出し惜しみ無くガンガン使っていこう。
キャラによって、スキル直出しタイプと、スキルボタン組み合わせタイプが存在する。

色んなキャラを試して好みのタイプを見つけよう。
スキルのCT中は通常攻撃を入れたり、ジャスト回避を狙う流れとなる。
ジャスト回避が成功すると、敵の動きが止まるなどバトルを有利に進められる。

プレイヤー以外のNPC2体は、自動的に戦ってくれるが結構優秀だ。
特にヒーラーを編成しておけば、自動的に回復してくれるので頼もしい。

また、編成の組み合わせによっては連携奥義が使える。
とても強力なので、1度は試しておくと良いだろう。

章の終盤になると、いわゆるボスキャラが登場する。
当然それまでのザコとは違い、食らうとダメージが痛い。
これまで以上にジャスト回避を意識的に狙って、安全にバトルを進めよう。

バトルではジャンプもなければ、ガードもできない。
生き残る手段は、ジャスト回避なのだ。

無事にボスを倒すと、次の章が解放されていく。という流れだ。
ある程度ストーリーを進めると、デイリーやウィークリー、初心者支援ボーナスで各種育成素材などがもらえる。
獲得した素材でキャラを育てておこう。

キャラの育成は、トップの待ち受けよりモディファイア(キャラ)から可能だ。
レベルが20になると、「突破」するための別の素材が必要となる。
限られたリソースを有効に利用しよう。

新しいキャラでバトルする際は、事前に「個人訓練」をしておけば安心だ。
基本操作を含めて、何度も練習することができる。

ある程度ストーリーを進め、キャラが育成できたらストーリー以外にも挑戦してみよう。
ストーリーとは、一味違ったコンテンツを体験できる。

課金要素

エテゲザのガチャは、キャラと武器の2本立てとなる。
※武器を正確には、武器に装着する「ファンクター」という強化アイテムとなる。

ガチャ10連は約4,000円。(※初回ボーナスを考慮に入れず)※10連で石2,000個消費。
最高レアリティの☆5キャラの排出率は1.6%となる。(キャラとファンクター共に)
ピックアップの天井は、すり抜け有りの70連となる。(すり抜けした場合は、2回目の天井で確定)

その他、キャラ固有のスキンは買切り型で販売されている。
また、各種育成アイテムのパッケージや月パスなどがある。

評価できる点

ストーリーがフルボイス

テキストをひたすら読まされるだけでは、ゲームの世界観は伝わりづらい。
その点、エテゲザのストーリーはフルボイスなので、流れがつかみやすい。

長さも丁度よくまとめられており、スムーズに視聴できるのが良い。
さらに、ストーリー中のモブキャラまでしっかりしゃべる徹底ぶり。

これだけしっかりボイスを取り入れていることに、並々ならぬこだわりを感じた。
知らない間に、モブキャラにも愛着が湧いているかもしれない。

レアリティアップができる

ゲームによるが、レアリティがあらかじめ決まっていることは多い。
お気に入りのキャラが見つかっても、低レアだった場合はガッカリだろう。

しかしエテゲザでは、特殊アイテムを使用するとレアリティアップが可能だ。
もちろんアイテムの入手はカンタンではないが、推しキャラを主力として育成できるのだ。

ガチャで排出された時点のレアリティに差はあるが、すべてのキャラに可能性が与えられている。
キャラの印象や使用感など、幅広い自分好みの編成ができるだろう。

バトル中のNPCが優秀

バトルは3人編成だが、実際に操作するのはリーダーの1体のみだ。
他の2体はNPCキャラとして、プレイヤーと一緒に戦ってくれる。

最初はNPCキャラの働きは期待していなかった。
しかし、エテゲザのNPCは結構優秀なのだ。
HPが減ったところで、タイミングよくヒールしてくれるのは助かる。

他にも、自分がジャスト回避してないのに、敵の動きが止まることも珍しくない。
「NPCがジャスト回避してくれたのか」と思いつつ、敵を一方的に殴るのも悪くない。

イマイチな点

育成要素が多すぎてマゾイ

エテゲザはアクションゲームである。
しかし、昔のアクションゲームと同じ感覚でやると、ビックリする。
理由は、育成要素が多すぎるからだ。

昔の魔界村やロックマンなどは、純粋にアクションが楽しめた。
アクションゲームであれば、ゲームの中心はアクションであるべきなのだ。

しかしエテゲザはソシャゲなので、そうはさせてくれない。
とにかく、あっちもこっちも育成しなくてはいけない。
運営開発陣は、育成に疲れて離脱される可能性は考えなかったのだろうか。

バトルがワンパターンになりやすい

繰り返しになるが、エテゲザの表向きはアクションゲームだ。
しかし実際にプレイすると「シューティングゲーム」をしている感覚になる。

なんとなく、弾幕避けゲーに近い感覚なのだ。
敵からの赤床を、ひたすらジャスト回避して攻撃を叩き込む。
基本的にはこの繰り返しとなる。

つまり、バトルがマンネリ化しやすい可能性があるのだ。
また、バトルスピードの速さがアピールポイントのようだが、決して速いことがゲームを魅力的にしているとは思えないのだ。

理由は、「何が起きているのか分かりづらい」からだ。
ジャスト回避、通常攻撃、スキル。
このあたりを目まぐるしくしていると、状況の把握はしづらい。
よって、バトル自体が楽しめるのかが微妙なのだ。

ガチャの仕様がキツイ

ガチャでキツイと感じる要素は、大きく分けると2つある。

・最高レアの排出確率
・キャラと、その他の要素の2本立て

良心的タイトルであれば、ガチャはキャラのみ。
しかも最高レアは、そこそこ出やすい。というのが望ましい。

しかし、エテゲザのガチャは結構キビシイのだ。
最高レアの排出率は1.6%と、かなり渋い部類(もっと渋いタイトルもあるが・・・)
しかも武器関係でも独立したガチャがあるので、課金圧力は高いと言わざるを得ないだろう。

一言いいたい!

「イマイチな点」の中から、特に筆者が気になった点について一言いっておきたいコーナー。
今回は「ガチャの2本立てに加えて凸が前提のシステムが、ユーザーを遠ざける」だ。

ソシャゲなので、当然ガチャが存在するのは理解できる。
キャラガチャでの最高レア排出率が1.6%でも、キャラだけならなんとかなるだろう。

しかし、武器(ファンクター)の仕様が良心的ではないのだ。
いわゆる餅武器仕様となっている。

各キャラクターは、どこかしらの「所属」となっており、所属は5種類ある。
そして、ファンクターも5つに分類されるのだ。

つまり、キャラが装備できるファンクターは、所属と合致しているものだけなのである。
この仕様に気付いたとき、「やってんな~!」と感じざるを得なかった。

さらに、キャラとファンクターはそれぞれ凸仕様なのだ。
1PTは3人なので、連携奥義を考慮すると同じ所属3人での編成は、大いに有り得る。

つまり、☆5のファンクターを3人に装備させたい場合は、低確率の☆5を3回当てる必要がある。
これでも無凸が前提なので、凸を考慮すると・・・恐ろしくてブルっとなってしまう。

まとめ

総合評価 79点(100点満点)

1年以内にサービス終了する可能性 20%

ゲームバランス的には、うまくまとまっている。
全体のクオリティは高い。
というのが第一印象だ。
※意図せず、何度か強制終了したのは気になる点。

しかし、何かひっかかるのだ。
その「ひっかかる点」を冷静に思い返すと、操作性の悪さが浮かんだ。

恐らくエテゲザは、ソシャゲと3Dアクションの最適化を目指したはずだ。
カメラを上下方向では固定にして、左右のみ動かす仕様にしたところからも伺える。

それでもカメラを左右に動かして、後ろを振り向くだけでもイライラするのだ。
やはりアクションゲームでは、思い通りに瞬時に動かせないとキビシイとあらためて感じた。

攻撃時のスピード感と、後ろを振り向く際のカメラが、もっさりと動くギャップには違和感がある。
ワンタッチで瞬時に後ろを向けるようにしたら、もっと良くなったのではないか。

他にも惜しいと思った点がある。
ハイスピードバトル自体は否定しない。
しかし、ユーザーに「バトルスピードを選択」できるようにして欲しかった。

速いバトルに魅力を感じるユーザーは「ハイスピードモード」。
じっくりバトルを楽しみたいユーザーは「ノーマルスピードモード」。
このぐらい選択できれば、もっと多くのユーザーに受け入れられたのかもしれない。

また、スキップ機能がないのも残念だ。
スタミナが貯まると、消費するのにマニュアルバトルを強制される。
これを毎回やると、せっかくバトルがウリのはずが、作業とか苦行になってしまうだろう。

ソシャゲで「できること、苦手なこと」
ソシャゲに「適した仕様」
ソシャゲに「ユーザーが期待していること」
この辺りを考慮すると、3Dアクションをソシャゲで開発するのが最良だったのか?
そのような疑問が、自然と湧いてきてしまうタイトルであった。

今回のレビューは以上である。
良質なゲームアプリとの出会いの参考になれば幸いだ。

この記事で使用している画像は、YongShi / 株式会社Yostarに帰属しています。
©Xiamen YongShi Network Technology Co.,Ltd. ©Yostar,Inc.

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