原神とブループロトコルを比較してみた

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原神とBLUE PROTOCOL(ブルプロ)は、どこが似ていて違うのか?
そんな疑問をお持ちの方も、いらっしゃるだろう。

そこで今回は、両者を比較して似ている点と異なる点を整理してみた。
ゲームプレイ前の参考情報としてご活用いただきたい。

原神とブループロトコルを比較してみた

原神とブルプロって何が違うの?

主な違いは以下の通り。

原神ブループロトコル
中国(miHoYo)開発元日本(バンダイナムコ)
ソシャゲベース+(PS4/5、PC)対応機種PCベース+(PS5、XBOX)
スタミナ制ダンジョン回数制限無し
基本ソロゲープレイスタイルマルチプレイ最適化済み

※各タイトルの基本プレイは無料。

この記事では、以下の予定で両者の比較を進めていく予定だ。

・ゲーム基本情報

・ゲームコンテンツ全般

・課金要素

ゲーム基本情報を比較

原神ブルプロ
miHOYO開発バンダイナムコスタジオ
COGNOSPHERE運営バンダイナムコオンライン
オープンワールドアクションRPGジャンルオンラインアクションRPG
iOS、Android、PS4/5、PC対応機種PC、PS5、XBOX X/S
中国、米国、日本、EU圏など展開地域日本、米国、韓国、EU圏など
2020年9月28日サービス開始2023年6月14日
ソシャゲ仕様の3DグラフィックグラフィックPC仕様の劇場版アニメレベル
不可(性別の選択のみ)キャラクリ可能

※ブルプロのサービスは、PCが先行して開始される。
(PS5とXBOXは、2023年12月13日よりサービス開始された。)

原神は、中国のmiHOYOが開発し、世界展開をCOGNOSPHEREが担当している。
既に、世界での累計DL数は1億を超えており、間違いなくヒットしている作品だ。

原神の強みは「稼ぐ力が強い」ことだ。(キャラゲー/ガチャゲーのため)
既に相当稼いでいるので、当面の間は、精力的にアップデートを続けられるだろう。

ブルプロは、バンダイナムコグループ内で開発/運営をしている純国産タイトルである。
世界展開は、AmazonGamesなどの各パブリッシャーが対応予定。

ブルプロの強みは「運営との距離が近い」ことだ。
純国産のため、日本ユーザーからの意見が反映されやすく「一緒にゲームを作る」感覚がある。

ジャンルは、原神・ブルプロともに「フィールドを自由に動き回れるRPG」という点では同じだ。

しかし、対応プラットフォームは「大きく違う」
ゲームの根本と言うべき重要なところだ。

原神は、世界中のユーザーにアプローチするため「スマホ」でのプレイを可能としている。

ブルプロは、クオリティ重視のため「PCベース」で開発されている。

その影響もあって、グラフィックは対応するハードウェアの性能に合わせたものとなっている。

グラフィックについて

グラフィックについては、丁寧に比較しておこう。
ポイントは「手軽さ」と「クオリティ」のバランスだ。
どちらも満たせればベストだが、現実はそう甘くはない。

つまり、「手軽さ」と「クオリティ」のどちらかを選ぶ必要があるのだ。

原神ブルプロ
スマホ
タブレット
PS4
PS5
XBOX
PC

上記は、対応プラットフォームをまとめた一覧だ。
対応範囲は、明らかに原神の方が広い。
しかし、この一覧には「グラフィックのクオリティ」は含まれていない。

・押さえておきたいポイント
対応可能な範囲が広いということは「その中で一番性能が低いハード」にグラフィックのクオリティを合わせる必要があるのだ。

原神は、スマホやPS4でもプレイ可能な3Dグラフィックとなる。
ブルプロはPCベースだが、その分こだわりのグラフィックを実現している。

そのため、手軽にスマホでRPGを楽しみたいユーザーにとって、原神は良い選択肢だ。
別途PCやゲーム機を揃えずに遊べるのは、それだけでメリットと言えるだろう。

比べてブルプロは、「ハイスペックなゲーミングPC」が必要だ。
よくオフィスに並んでいるビジネス用のPCでは、まともに動作しない。
いわゆるグラボと言われる、グラフィックボードなどが求められるのだ。

普段ソシャゲしかしないユーザーにとって、ゲーミングPCを確保するのはハードルが高いだろう。
だがブルプロでは、PS5やXBOXでも予定されているので、それまで待つのも選択肢だ。

しかし、それでもブルプロを早くプレイしたい場合は、ゲーミングPCが必須となる。
どの程度のPCが必要なのか、目安として「ベンチマーク」というチェックツールがある。
別途、「ブルプロのベンチマークのやり方と計測結果について」にて解説している。

ゲーミングPCは、自作すれば完成品に比べてお得にゲットできる。
初めて自作にチャレンジする場合は、以下の別記事を参考にしていただきたい。
【OS込み10万円以下】ブルプロ用ゲーミングPCのパーツ構成

実際に原神とブルプロをプレイすると、「撮影処理(仕上げ)」の違いを感じだ。
特に、光の処理はパッと見で分かるぐらい違うので、機会があったら確かめていただきたい。
※撮影処理は、アニメ制作では必須となる技術。アニメのセル画を「アニメらしく見せるため」の特殊効果のようなモノ。

キャラクリ(キャラクタークリエイト)について

対応機種の影響で、キャラクリについても原神とブルプロは大きく異なる。

原神は、ゲーム開始時に主人公の性別を選択するのみである。
よって、キャラクリ機能は未実装となる。

ブルプロは、ゲーミングPCが必要なだけあって「こだわりのキャラクリ」が可能だ。
詳しくは「ブルプロのキャラクリは自由度が高いのか確認してみた」にて解説している。

ブルプロのキャラクリのポイントは、以下の2点
・劇場版アニメレベルのキャラを作って、そのキャラで冒険できる。
・絶対に「作画崩壊」しない。

その他、キャラクリ以上に細かく作り込みができる要素として「エステ」がある。
※エステ機能は、ゲーム内の課金コンテンツとなる。

ゲームコンテンツを比較

ここからは、いわゆる「ゲームの中身」を比較していこう。
ログインした後に、どんな風に遊べるのかを整理すると、以下のようになる。
※メインクエストやサブクエストは、当たり前すぎるので省略する。

原神ブルプロ
1~4人プレイ人数1~200人
オープンワールドフィールドゾーン制
ワープポイント
マウント(乗り物)
泳ぐ
崖を登る✕(△)
空を滑空
フィールドに宝箱
謎解き要素
アチーブメント
主に防具ドロップ目的ダンジョンの目的主にクラフト素材目的
キャラガチャ
衣装・マウントガシャ
ドロップ・クラフト・ガチャ武器の入手原則クラフト
原則ドロップ防具の入手原則クラフト
元素(属性)を駆使するバトルシステムクラスを生かしたPTバトル
60体以上のキャラキャラ・クラス盾・斧・杖・弓・玉等のクラス
1種類(固定)基本スキル4種類(12種より選択)
元素爆発1種類必殺技アルティメットスキル1種類
召喚スキルバトルイマジン2種類
武器1、防具5装備の種類武器1、防具2+5=7

比較すべき項目は多いが、いくつかピックアップして整理しよう。

PTについて

まずは、マルチプレイ要素を含む、プレイ人数だ。

原神は、基本ソロゲー仕様である。
広いオープンワールドで、ひたすら「ぼっち」の旅をすることになる。
黙々とやり込むのが好きなプレイヤーにとっては、良い仕様だろう。

また、原神でPTを組むのは可能だが、以下のような「メンドウな仕様」がある。
1:PTのホスト役となって、他のプレイヤーを自分の世界に「招待」してPTを組む。
2:ホスト役となる別プレイヤーの世界に、「訪問」してPTを組む。のいずれか。
※原神のPTは、最大で4人マデ。

このように「わざわざPTを組む」必要があるのだ。
そのため、仲良しの知り合いと触れ合える「プラスアルファ」の位置付けと言えるだろう。

比べてブルプロは、ソロでもPTでもOKな仕様だ。
大きく分けると「バトルの有無」で、マップ(ゾーン)の接続人数が変化する。

例えばバトルの無い街の場合、最大200人まで同じチャンネルにプレイヤーが接続できる。
そのため、誰かが声をかけると、皆で集まって踊ることも「あるある」だ。
※エネミーがいるフィールドは、30人まで接続可能。(PTを組んでいないプレイヤーからも、ヒールをしてもらえるなどメリットがある。)
※30人の目安は、1つの地域を3~4分割したエリア(ゾーン)ごとになる。

また、ブルプロのPT(ダンジョンなど)の参加方法は、大きく分けて2通りある。
1:ソロで自動マッチングを利用して、コンテンツを消化する。
2:事前に知り合い(チームメンバー/フレンドなど)とPTを組んで、コンテンツを消化する。
※チームは、いわゆるギルドをフレンドライク仕様にしたもの。(筆者の個人的所感)

このようにソロでも、対象のコンテンツを選んでマッチングすれば、数秒ほどでPTを組んでダンジョンにチャレンジできるのだ。
コミュニケーションが苦手なプレイヤーでも、気軽に利用できるのは便利である。

ちなみにブルプロのPTは最大で6人だが、レイドミッションでは、なんと最大30人となる。
巨大ボスとの迫力のあるバトルは、一度試してみる価値はあるだろう。

キャラについて

そして、操作できるキャラの特徴や仕様についても整理しておきたい。

原神のキャラは、原則「ガチャ」で獲得する。
そして、4体を選んで編成し、冒険することになる。
※キャラのレアリティは、☆4と☆5の2種類に分類される。

4体で編成する理由は「バトル中にチェンジ」して戦えることにある。
原神のバトルは「元素」と言われる、火や水などの属性を活用するのが醍醐味となる。

そのため、異なる属性のキャラで編成し、臨機応変なキャラチェンジが求められるのだ。
遭遇したエネミーの弱点属性を見抜いて、キレイに倒すと爽快感を味わえる。

ブルプロのキャラは、「キャラクリ」で作成する。
原神のような編成はないが、クラスチェンジができる。

例えば、武器を斧から杖に持ち替えると「クラスチェンジ」となる。
そして、各クラスにはクラスレベルが存在するため、クラスごとのレベル上げが必要だ。
しかし、キャラ1人で複数のクラスが楽しめるのは、メリットと言っていいだろう。

原神はバトル中にキャラチェンジできるが、ブルプロはバトル中のクラスチェンジはできない。
しかし、ブルプロは6人PTでのプレイが「標準」なので、PTバトルが気軽にできるのが強みだ。

装備(武器・防具)について

やりこみ要素の1つである装備についても触れておきたい。
ポイントを「装備の種類」と「入手方法」に絞って整理してみよう。

原神とブルプロの装備を、ざっくり整理すると以下のようになる。

原神ブルプロ
1ヶ所武器1ヶ所
聖遺物5ヶ所防具バトルイマジン2ヶ所
なし防具その2エンハンスイマジン5ヶ所

武器の装備ヶ所は、両者とも1つだけで、サブ武器システムはない。

原神は、キャラごとに固有に武器種別(片手剣、大剣、槍、弓、法器)が決まっている。
そのため、キャラに合った種別の武器を装備させてあげる必要がある。

ブルプロは、1キャラで複数のクラスのプレイが可能。
武器を持ち替えて、クラスチェンジすることで他クラスをプレイできる。

防具に関しては、装備できる数で相違点がある。

原神は、聖遺物と呼ばれる防具を5ヶ所装備できる。
モノによってセットボーナスがあるため、2個ボーナスと4個ボーナスの内容が重要となる。

ブルプロは、B-イマジンとE-イマジンの2種類に分類される。
B-イマジンは「召喚スキル」が付与されているのが特徴。
「攻撃型」や「補助・回復型」があり、プレイスタイルによって使い分けができる。

E-イマジンは「ステータスの底上げ」が主な役割となる。
モノによっては、デバフ抵抗や属性抵抗が付与されている場合もある。

もう1つのポイントである「入手方法」についても確認しておこう。

原神の場合は「ガチャ」「ドロップ」「クラフト」と入手手段が多い。
また、原神の装備は☆によってレアリティが定められており、最高は☆5だ。
そして、武器の最高ランクの☆5は「ガチャからしかゲットできない」仕様となる。

防具の聖遺物は、ダンジョン周回してドロップを狙うことになる。
聖遺物のセット効果以外はランダム要素なので、理想の防具獲得は運ゲーとなる。
さらに、ダンジョン周回はスタミナ制なので、廃周回する場合はアイテム使用や石を割る必要がある。

ブルプロの場合は「原則クラフト」となる。
※一部の武器やイマジンは、ミッションなどでドロップを狙える。
そのため、せっせとダンジョン周回や、討伐・採集が必要となる。

武器やイマジンによって、必要素材の入手場所や方法が異なる点には注意が必要。
※ダンジョンさえ周回すれば良いというわけではない。

例えば、フィールドに一定周期で出現する「ネームドエネミー」討伐によるドロップ。
フィールドでの採集や、ダンジョンの「自由探索」のみで獲得できる素材。
特定のサブクエストクリアによる報酬。などなど・・・

また、原神と同じく「ランダム要素」が存在する。
そのため、クラフトした結果に満足できなければ厳選が必要となるだろう。

さらにブルプロでは限界突破というシステムが存在する。
いわゆる凸して強化するのだ。
強化は+5まで可能なので、同じ装備が複数必要となる。

課金システム(マネタイズ)を比較

さいごに課金要素をチェックしておきたい。
原神とブルプロは、どんな要素を課金対象にしているのか注目だ。

細かいところは省略するが、ざっくりまとめると以下のようになる。

原神ブルプロ
キャラガチャ
武器ガチャ
買い切り型衣装衣装ガシャ有り
月パス○(シーズンパス)
アクセサリ
時短アイテム

一覧の通り、各タイトルが「どこを稼ぐポイント」にしているのか確認できると思う。

原神でのポイントは「キャラガチャ」と「武器ガチャ」のツートップが売上の多くを占めるだろう。
ユーザーは、推しキャラ欲しさにガチャを回す。
そして、キャラがゲットできたら、性能を発揮するために武器ガチャを回す。
これが、原神の「稼ぐ力の源」なのだろう。

その他、衣装はキャラごとに「買い切り型」で販売されている。
月パスは、いわゆる石をお得に獲得できるものとなっている。

一方ブルプロのポイントは「衣装ガシャ」「シーズンパス」「時短アイテム」の3本柱になるだろう。
衣装ガシャの他に、乗り物である「マウントガシャ」も存在する。
衣装(アクセサリ含む)やマウントに能力はないので「見た目を楽しむモノ」として実装される。

また、ブルプロのパスは50~60日を1サイクルとした、シーズンパスとして実装される。
各種アイテムがお得に獲得できる、準月額制の位置付けだ。

時短アイテムは分かりづらいので、整理しておいた方がよいだろう。
主に、以下の3つのカテゴリがある。※厳密には他にも色々存在する。

・ダンジョン周回での報酬量プラスチケット(回数制限有り)
※ゲームプレイ時間が取りにくい人向けの、救済アイテムの位置付け。
・消費アイテム系(経験値やお金の獲得量アップや回復薬など)
・強化補助(クラフト大成功率アップやランダム要素のやり直しなど)

まとめ

いかがだっただろうか。
今回は原神とブルプロを簡易的に比較してみた。

各カテゴリは表面上のことしか触れていないので、気になる点があれば直接各ゲームに触れて確かめて欲しい。
記事の内容は、あくまで筆者個人の意見なので、参考レベルとして見ていただきたい。

各タイトルにはゲームコンセプトがあり、その方向性の違いが伝わっていれば何よりである。
原神はスマホ対応にしたことで、多くのユーザーにゲーム体験を届けている。
ブルプロはゲーミングPCがベースなので、ユーザーは限定されるがクオリティ重視を貫いた。
このように、それぞれの狙いがあるので、勝ち負けは存在しない。
プレイヤーが「自分なりの楽しい」を、実現できるゲームをプレイすればよいのだ。

今回の比較レビューは以上である。
良質なゲームとの出会いの参考になれば幸いだ。

この記事で使用している原神の画像は、株式会社miHoYo / 株式会社COGNOSPHEREに帰属しています。
©miHoYO ©COGNOSPHERE

この記事で使用しているブループロトコルの画像は「株式会社バンダイナムコオンライン」「株式会社バンダイナムコスタジオ」に帰属しています。
©BANDAI NAMCO Online Inc. ©BANDAI NAMCO Studios Inc.

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