【63点】FFBE幻影戦争のレビュー・評価(ゲームアプリ・ソシャゲ)

ゲームアプリレビュー
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今回は、一切の忖度なしでゲームアプリ「FFBE幻影戦争」のレビューをさせていただいた。

FFBE幻影戦争のレビュー・評価

FFBE幻影戦争ってどんなゲーム?
・手軽に本格的な戦略シミュレーションが楽しめる。
・キャラ、カード、召喚獣と3種類のガチャがあるため、課金圧力が強い。
・素材集めが苦行と言えるほど厳しく、育成要素が非常にマゾい。

ゲーム概要

ゲームタイトル:WAR OF THE VISIONS ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス 幻影戦争
開発/運営:株式会社gumi/株式会社スクウェア・エニックス
ジャンル:タクティカルRPG
対応OS:iOS / Android
配信開始:2019年11月14日
画面:ヨコ型
プレイ時間:約150時間
プレイ時期:2021年10月~


3Dのフィールドで、原則ターン制バトルが特徴のシミュレーションRPG。
多数のジョブや属性を駆使したPTを編成し、バトルを切り抜けていく。
ギルドのオリジナルコンテンツや対人コンテンツも充実。
FFシリーズお馴染みの召喚獣たちが、戦況を有利にしてくれることも。
ゲーム開始直後にガチャ100連可能。(最高レア確定と確定ではないガチャ合計)
※開始時期によってガチャの回数に変動の可能性有り。

コンテンツ

メインストーリー

列強に囲まれた小国の王子である主人公を中心に物語が展開していく。
次々を降りかかる火の粉を払い除けるように戦いは続く。
基本はストーリー視聴後にステージ攻略をする流れとなる。

限られたユニットを適切に配置し、敵の弱点を突くと有利に展開できる。
武器種や属性のチェインを繋げると、より効果的にダメージを与えることができる。

アナザーストーリー

クリスタルの戦士たちにまつわる物語。
メインストーリーと同じ時代を、別の切り口でストーリーが展開する。

個性豊かなクリスタルの戦士がメインストーリーでも活躍するキャラと出会い、協力して困難に立ち向かうことも。

マルチ


協力コンテンツ。
最大4人で協力してステージを攻略すれば、報酬を獲得できる。

レイド

協力コンテンツ。
最大4人で協力して期間限定のボスを倒すと、報酬を獲得できる。

強敵の間


召喚獣を強化するための素材を獲得するためのコンテンツ。
強力な召喚獣を倒すためには、PT編成や作戦などの準備が必要。

セレクションクエスト


特定の属性キャラのみでステージクリアを目指すコンテンツ。
最高レアは、各属性ごとに決められた1キャラしか使うことができない。
そのため、SSR以下のキャラの育成と各キャラの特性を活かすことが求められる。

アリーナ

対人コンテンツ。
好みにビルドした3人のキャラでPT編成し、対戦相手を選んでバトルする。

アリーナではフルオートバトルとなる。
しかし、配置場所/マップ/装備などで大きく展開が変わるため、調整力が求められる。

クラスマッチ

対人コンテンツ。
期間限定で特定のルール(キャラのコスト制限など)の下でのバトルが求められる。
ある程度勝利すると「昇格戦」に挑むことができる。
昇格戦に勝利するとシルバー、ゴールド、プラチナなど順番にランクアップできる。
期間終了時にクラスに応じた報酬を獲得できる。
アリーナとの違いは、オートバトルとマニュアルの使い分けができる点。

ギルドレイド

期間限定のギルドコンテンツ。
特定のボスをギルドメンバーで協力して攻撃し、倒していくコンテンツ。
倒すと、さらに強力なボスが登場する。
期間内にどれだけのボスを倒したかによって報酬が異なる。

ギルドバトル

常設のギルドコンテンツ。
他のギルドと戦い上位を目指していくコンテンツ。
1日に1回、同ランクのギルドと戦うことになる。

お互いのメンバー一覧から、任意の敵プレイヤーを選択してのバトルが可能。
倒せばポイントが獲得できる。倒せなくても与えたダメージはそのまま継続となる。
最終的にポイントを多く獲得したギルドが勝利となる。

白磁の塔

これまで育成した選手層の真価が問われるコンテンツ。
1Fから順番に塔を登るように攻略を進めていく。
特徴は、食らったダメージや使ったスキル回数は回復しないこと。
そのため、レアリティに関わらず戦えるユニットを、積極的に駆使することが求められる。

上層階まで登っていくと強敵が出現するようになり、苦戦は必至となってくる。
全体的なマネージングと、強敵の弱点を突ける特攻キャラを保有しているかが鍵となる。

探検チョコボ

いわゆる放置コンテンツ。
獲得したいアイテムの分類と、探索メンバーを指定して放置を開始する。

探索が終わると報酬とメンバーの経験値が獲得できる。

ワールドクエスト(ハードクエスト)

キャラの育成に欠かせないコンテンツ。
1日で限られた回数しかできないが、キャラの育成に欠かせない貴重アイテム(欠片)が獲得できる。

優先順位を決めて、計画的に育成を進める必要がある。

イベント


期間限定でコラボがあったり、特定の武器素材が獲得できたりと様々なイベントがある。
使っていきたいキャラに該当する武器素材を優先に獲得していくのがおすすめだ。

システム

課金要素


ガチャ10連:4,000円※初回ボーナスなど無しで計算。
※ガチャ10連:石2,000消費。石1個あたり、2.0円

ガチャから排出されるのは「R」「SR」「SSR」「UR」で最高はURとなる。
最高レアリティURの排出確率は約2.0%となっている。
※ユニットとビジョンカード混合で排出され、それぞれのURの確率が約2.0%となる。

その他、各種お得なパック有り。

育成要素

キャラレベル

レベル上限の範囲内で、アイテムを使用してレベルアップが可能。
経験値獲得アイテムは、育成素材獲得のクエストで獲得可能。

キャラの覚醒


覚醒を段階的に進めると、サブジョブを開放できる。
また、新たなアビリティを使用できるようになる。
しかし、覚醒には貴重アイテムの消費が求められる。

キャラの限界突破


キャラのレベルとジョブレベルの上限を開放する要素となる。
限界突破にはレアリティに応じて貴重アイテムの消費が求められる。

マスターアビリティ

キャラのステータスを上げられる専用のパッシブアビリティ。
各キャラ固有に上昇するステータスは異なるので、個性が分かれる。
開放するには、育成条件を満たした上でワールドクエストの特定ステージをクリアする必要がある。

EXジョブ


レベル99や各ジョブレベル強化をしたキャラが進めることができるコンテンツ。
メインジョブをさらに強化し、貴重アイテムを消費して最大レベル120まで
強化が可能となる。

夢幻強化

レベル120に達成したキャラを、さらに強くするためのコンテンツ。
必要アイテムを揃えることで開放される。

ビジョンカード


キャラに装備させてステータスをアップさせることができる。
カードによって能力は様々なので、状況によっての使い分けが求められる。
カードにもレベルが存在し、いわゆる完凸させるには相当の労力がかかる。

召喚獣


ビジョンカードと同じく、キャラに装備させることができる。
ステータスアップもするが、戦闘中に召喚獣を召喚すると、攻撃や回復などでサポートしてくれる。
ビジョンカードと同様にレベルアップが可能。
しかし、育成素材が貴重で完凸させるのは容易ではない。

評価できる点

ストーリーがフルボイス


豪華声優が多数出演しており、見ごたえは十分だ。
1話あたりの内容も、コンパクトにまとまっていてプレイしやすい。
推しの声優が出演していれば、なおさら満足度は高いだろう。

最高レア以外(SSR)でも戦える


最高レアじゃないと実戦で役に立たないのはよくある話。
しかし、幻影戦争ではSSRでも一部のキャラはURに負けないほどの力を発揮する。
育成もURより楽なので、評価の高いSSRも積極的に育てて前線で活躍させるのもアリだ。

対人コンテンツ(アリーナ)が奥深い

考察を重ねれば重ねるほど、奥深さを感じるコンテンツである。
ルールは3人PTを組んで対戦相手を選んでオートバトル。

たったそれだけなのだが、各キャラに何を装備させるかが重要だ。
武器/防具はもちろん、ビジョンカードや召喚獣なども戦況に大きく影響する。
それらを総合して、戦力が最大限発揮される組み合わせを考えるのは興味深い。

イマイチな点

キャラの育成や武器/防具のクラフトが苦行


様々な方法でキャラの育成ができるのは悪くはない。
しかし、育成素材を集めるには膨大な時間と労力がかかる。

キャラはもちろんだが、武器/防具等をクラフトするにも大量の素材が必要だ。
それらを集めて1キャラを完成体にするのに、数ヶ月単位かかるのも珍しくはない。

火力インフレ問題

ガチャで売上を伸ばす必要があるのは分かる。
しかし、それがゲームバランスを壊していい理由にもならないのは事実。
幻影戦争では、ガチャで強キャラが実装されると、次のガチャではその強キャラを「メタる」キャラが実装されるのも珍しくない。
つまり、せっかく大金叩いて強キャラをゲットしても、すぐに賞味期限が切れてしまうのだ。

以前、あまりに強いキャラ(某クリスタルの戦士)を実装してしまい、ゲームバランスが大きく崩れたことに焦った運営が、その強キャラを「メタる」アクセサリーを実装して界隈をザワつかせたのはいまだに記憶に新しい。

ガチャの設定が厳しい

他ゲーのガチャでは、キャラ1種類のみが多い。多くても2種類だろう。
しかし、幻影戦争では「キャラ」「ビジョンカード」「召喚獣」と3種類もある。
ガチャだけで対象が3種類あるのは、これまで記憶にない。
もし運良く当てたとしても、すぐに貴重アイテムを大量に使って育てないと、「賞味期限が切れる」可能性があるため、いずれにしても精神的な疲労度は高いだろう。

一言いいたい!

「イマイチな点」の中から、特に筆者が気になった点について一言いっておきたいコーナー。
今回は、「+6武具の実装が多くのユーザーを遠ざける」だ。
幻影戦争では数多くの「ジョブ」が存在し、そのジョブに合致した武具が必要となる。
その時点でかなりハードルが高い。

つまり、キャラが増えればジョブの種類も増える=強制的に多くの武具を作る必要があるのだ。
しかも、1つの武器を実戦レベルで使えるようにするには大量の素材が必要。
口で言うのは簡単だが、周回用の端末を準備して1日中でもオートで何日も周回を続けてやっと+5が1つ出来上がるイメージだ。
そこへ、+6実装の詳細が明らかになったとき、多くのユーザーの心が折られてしまったのではないかと想像する。
あまりに周回圧力が強すぎるのだ。

いっそのこと、「+5まで頑張って作ったユーザーへ、+6はサービスでアップグレードできます!」ぐらいしてもよかったと本気で思う。
これから巻き返すのも困難を極めるが、せめて新規で始めたユーザーが軌道に乗りやすいよう、「武具製作に必要な素材量を大幅に減らす/ドロップ数を大幅に増やす」のような措置は必要だろう。

まとめ

総合評価 63点(100点満点)

1年以内にサービス終了する可能性 50%

幻影戦争はタイトルにFFの冠が付いている。
それだけ会社としても力を入れているはずだ。
たしかに基本システムは良くできている。
ゲームのベースとしても完成度は高いと言えるだろう。

ただ、そのベースの完成度を運営が活かせていない。
大きな要因は、サービス開始前のゲームデザインがしっかりしていなかったことが想定される。
理由は、欧州の某有名な巨大建築物「サグラダ・ファミリア」だ。

まるでツギハギのようにアップデートされるたびに、ゲームが重くなるのだ。
何をするにも読み込みが発生し、かなりの時間待たされることになる。
これはかなりのストレスだ。
まるで、遥か昔の初代プレステをやっているときの感覚を思い出してしまったほどだ。
その場の思いつきでアップデートを繰り返した結果、重すぎるゲームになってしまったのだろう。

また、ゲームの難易度設定にも違和感を感じざるを得ない。
白磁の塔の上層階までいくと「持ち物検査」が発生するのだ。
「武器種」と「属性」でそれぞれ特攻のキャラがいないと、クリアがほぼ不可能なステージも存在する。
武器種や属性というシステム自体はあっても何ら問題はない。
しかし、特効キャラがいないと「ダメ減90%」はいかがなものだろう。
もはやプレイヤーの工夫次第でなんとかなるレベルを超えている。
純粋な高難易度コンテンツはウェルカムだ。
しかし、「理不尽に高い難易度」は確実にユーザーを遠ざけるだろう。

ゲームとは「プレイヤーが楽しむため」に存在していると思っているし、きっとそうだ。
しかし、幻影戦争をプレイしていると「プレイヤーが苦しむ要素」があまりに多すぎる。
ゲームのベースとしては良いはずなのに、どうしてこうなってしまったのだろう。
とても残念だが、もはや軌道修正するのは困難な状況になっていると言わざるを得ない。

わずかに残った重課金者を囲い込んで、どこまで突き進んでいくのか。
サービス終了の可能性は十分ありえる話だが、スクエニは2022年にもかなりのタイトルを「サ終」している。
そのため、幻影戦争はFFの冠もついていることから、しばらくは意地でも続けるのかもしれない。

ファンタジー系のシミュレーションが好きなプレイヤーは、好みなゲームかもしれない。
しかし前述した通り、デメリットも大きいため続けるには相当な覚悟が必要になるだろう。

今回のレビューは以上である。
良質なゲームアプリとの出会いの参考になれば幸いだ。

この記事で使用している画像は、株式会社スクウェア・エニックスに帰属しています。
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