という方におすすめの記事です。
この記事を読むと以下の点が確認できます。
CFDの原資産を取扱う世界の先物取引所とは?
CFD銘柄、日経225の原資産である日経225先物を取扱っている取引所の欄に「SGX」とか「CME」ってあるけど、どこの取引所なんだろう・・・
CFDを自信を持って取引できるように原資産を取扱っている取引所について知っておきたいな・・・
という方向けに主要な取引所についてまとめています。
最初に今回の記事のポイントとまとめておきます。
それでは順番に確認していきましょう!
世界のデリバティブ取引所について
今回の記事は、CFDをトレードするに当たって原資産になる機会が多い、先物取引の知識を広げることを目的にしています。
そのため冒頭では「先物取引の取引所」と表記しました。
ただ、先物取引自体は大きな枠組みで見ますと、デリバティブ取引の一種となります。
なので、一般的には「デリバティブ取引所」と呼ばれることが多いです。
CFDで利益を挙げていくためには細かい知識を大量に調べるより、「世界の大きなお金の流れ」を把握することがより重要です。
よって、世界中に数多く存在するデリバティブ取引所の中から、主要な取引所に絞ってご紹介していきたいと思います。
又、日本を含めて世界のデリバティブ取引所は「弱肉強食」のように頻繁に統廃合を繰り返しています。
今後もその流れは継続すると思われます。
そのため、常に最新情報を確認することをオススメします!
シカゴ・マーカンタイル取引所
シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)は、CMEグループの子会社です。
所在は、アメリカ合衆国のシカゴ。
1898年に「シカゴ・バター・卵取引所」として「シカゴ商品取引所」から独立したのが始まり。
その後、1919年に現名称の「シカゴ・マーカンタイル取引所」に改組しました。
2007年にシカゴ・マーカンタイル取引所は、シカゴ商品取引所(CBOT)を買収します。
その時に、それぞれの親会社が合併してCMEグループが生まれました。
主な取扱銘柄は、金利・株価指数・為替・畜産物など。
特に、「日経平均先物」は1日23時間取引可能なため、日本からの注目が高い。
ニューヨーク・マーカンタイル取引所
ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)は、CMEグループの子会社です。
所在は、アメリカ合衆国のニューヨーク。
1872年に組成された「ニューヨーク・バター・チーズ取引所」が始まり。
1882年に取引種目が増えたことから「ニューヨーク・マーカンタイル取引所」に変更される。
その後、2008年にCMEグループに買収され、傘下に加わったのです。
主な取扱銘柄は、原油・石炭などのエネルギー、金・銀などの貴金属。
特に、原油の「WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエイト)」は世界的に有名。
ICE Futures Europe
ICE Futures Europe(アイシーイー、フューチャーズ、ヨーロッパ)は、インターコンチネンタル取引所(ICE)の子会社です。
所在は、イギリスのロンドン。
1980年に設立された「ロンドン国際石油取引所(IPE)」が始まり。
※非OPEC産の原油を取扱うことを目的に設立されました。
1997年には北海ブレント原油や天然ガスの取扱を開始。
2001年にアメリカ・アトランタ所在のインターコンチネンタル取引所に買収され、名称を「ICE Futures Europe」となりました。
主な取扱銘柄は、原油・天然ガスなどのエネルギー、その他、農産物、金利、株式など。
特に、「北海ブレント原油」は世界の主な原油市場として注目されています。
Eurex
Eurex(ユーレックス)は、ドイツ取引所グループの取引所です。
所在は、ドイツのエシュボルン。
1998年に持株会社として「Eurex Zurich(ユーレックス・チューリッヒ)」設立が始まり。
※Eurex Zurichは、ドイツ取引所傘下のドイツ金融先物取引所(DTB)と、スイス証券取引所傘下のスイス金融先物取引所(SOFFEX)が統合して生まれました。
2007年にアメリカのインターナショナル・セキュリティーズ取引所(ISE)を買収。
2011年にドイツ取引所がEurex Zurichの全株式を取得して完全子会社となりました。
主な取扱銘柄は、株式や株価指数、金利、農産物など。
特に、「DAX」(ドイツの看板銘柄)は世界の株価指数の中でも注目が高いです。
シンガポール取引所
シンガポール取引所(SGX)は、現物取引とデリバティブ取引両方を取扱う取引所です。
所在は、東南アジア・都市国家であるシンガポール。
1984年に「シンガポール国際金融取引所(SIMEX)」が設立されたのが始まり。
1999年に「シンガポール証券取引所(SES)」との合併により「シンガポール取引所(SGX)」となりました。
主な取扱銘柄は、外国為替、金利、株価指数、個別株、コモディディなど。
特に、「日経225先物」などの日本関連の銘柄が上場されており、アジア市場の中でも存在感があります。
東京商品取引所
東京商品取引所(TOCOM)「東商取」は、日本取引所グループ(JPX)の取引所です。
所在は、日本の東京都中央区日本橋。
1951年に「東京繊維商品取引所」が開所されたのが始まり。
1984年に「東京繊維取引所」「東京ゴム取引所」「東京金取引所」が統合され、「東京工業品取引所」が設立される。
2013年に商号が「東京商品取引所」に変更される。
主な取扱銘柄は、ゴム、貴金属、石油関連、アルミニウム、農産物など。
特に円換算の「金」や、キロリットル単位の「ドバイ原油」など日本独自の銘柄があるのが特徴。
東京金融取引所
東京金融取引所(TFX)「金融取」は、金融デリバティブの取引所です。
所在は、日本の東京都千代田区丸の内。
1989年に「東京金融先物取引所」が設立されたのが始まり。
2007年に東京金融取引所へ社名を変更。
主な取扱銘柄は、金利先物、為替、株式など。
特に、取引所FX(くりっく365)や取引所CFD(くりっく株365)は個人投資家に認知度が高い。
大阪堂島商品取引所
大阪堂島商品取引所(ODE)は、会員によって組織される商品取引所です。
所在は、日本の大阪府大阪市西区阿波座。
1952年に「大阪穀物取引所」が開所されたのが始まり。
1993年に大阪砂糖取引所、神戸穀物商品取引所を吸収合併し、「関西農産商品取引所」に名称変更。
1997年に神戸生絲取引所を吸収合併し、「関西商品取引所」に名称変更。
2006年に福岡商品取引所を吸収合併。
2013年に東京穀物商品取引所からコメ先物取引(米穀)を引き継ぎ、「大阪堂島商品取引所」に名称変更。
主な取扱銘柄は、小豆、粗糖、大豆、とうもろこし、コメなど。
※粗糖とは、加工段階にある砂糖の一種で、やや茶褐色。
特に、コメの銘柄にバリエーションが多く、「新潟コシヒカリ」「あきたこまち(秋田)」「ひとめぼれ(宮城)」など、日本人なら一度は目にしたことがあるラインナップが印象的です。
大阪取引所
大阪取引所は、日本取引所グループ(JPX)のデリバティブ取引所です。
※東京証券取引所が現物証券を扱うため、住み分けがされています。
所在は、日本の大阪府大阪市中央区北浜。
1949年に証券会員制法人として「大阪証券取引所」が設立される。
1967年に神戸証券取引所(神証)を合併。
2001年に京都証券取引所(京証)を合併。
2001年に株式会社へ組織変更し、商号を「大阪証券取引所」とした。
2011年に大阪証券取引所と東京証券取引所グループの間で、両社の経営統合について合意し、統合契約を締結。
2014年に東京証券取引所のデリバティブ市場を大阪証券取引所のデリバティブ市場に統合し、併せて株式会社大阪取引所に商号変更した。
主な取扱銘柄は、証券・金融・商品など。
特に、2013年からデリバティブに特化した取引所として、「東証マザーズ指数先物取引」など積極的に新商品の取扱いを目指しています。
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