この記事は、仮想通貨(暗号資産)について解説しています。
と思ったことはないでしょうか?
仮想通貨は、既存の法定通貨にはない魅力を持っていると言えます。
しかし、何が具体的なメリットなのかがハッキリしないと不安ですよね。
実は、仮想通貨の信頼を支えているのが「ブロックチェーン」なんです。
ブロックチェーンといっても、聞きなれないですよね。ただ・・・
大きな可能性を秘めているのは間違いない!
と、将来を期待されているのがブロックチェーンなんです。
この記事では、ブロックチェーンについて解説していきます。
記事を読むたった数分くらいで、ブロックチェーンのことがざっくり分かります。
仮想通貨の信頼を支えるブロックチェーンとは?
国会の答弁などで、以下のようなセリフを聞いた覚えはないでしょうか?
「記憶にございません・・・」ですとか、他にも・・・
「機密文書が意図的に改ざん」されていたり・・・
「あったはずの重要資料やデータ」がいつの間にか削除・処分されていたり・・・
一部の悪意のある政治家や官僚が、自分の身を守るために情けない行為をしています。
これは今も続いており、なかなか撲滅することも難しいです。
しかし、「ブロックチェーン」という技術を使えば未来は変わるかもしれません。
と思われるかもしれません。ただ・・・
新しい技術を積極的に取り入れて、人類はこれまでも進歩してきました。
産業革命で蒸気機関車が走り、「輸送に革命」を起こしました。
エジソンが白熱電球を発明し、「光の革命」を起こしました。
IT革命でインターネットが普及して、「情報革命」が起こりました。
そして、ブロックチェーンが「新たな革命」を起こそうとしています。
大げさではなく、時代が変わるほどの革命になると考えています。
具体的に何がスゴイのか、チェックしていきましょう!
【この記事のポイント】
・ブロックチェーンは、情報を記録するための技術の一種です。
・「改ざんできない仕組み」になっているのが、ブロックチェーンの特徴です。
・ブロックチェーンを利用した仮想通貨は、信頼を得ています。
・最初に生まれた仮想通貨がビットコインです。
・ブロックチェーンは、仮想通貨以外の分野でも応用が期待されています。
ブロックチェーンの歴史・基礎
ブロックチェーンがいつ生まれたのか。
どのようにして広く利用されるようになったのか。
どのようなものをブロックチェーンと呼んでいるのか。
まずは、基本的な部分から押さえていきましょう。
ブロックチェーンの元となる技術は、遡ること1991年に生まれました。
研究者スチュアートハーバー(Stuart Haber)とW.スコット・ストーネッタ(W. Scott Stornetta)が、日付を遡ったり改ざんされることを防ぐために、デジタルドキュメントにタイムスタンプを付けるというアイデアが生みだしました。
このアイデアは「How to Time-Stamp a Digital Document」という論文で公表されました。
その後2004年には、アメリカのコンピュータ科学者のハル・フィニー(Harold Thomas Finney II)は「リユーザブル・プルーフ・オブ・ワーク(RPOW)」というシステムを作りました。
RPOWは、トークン(電子通貨)の所有権を、世界中のユーザーが証明するシステムです。
リアルタイムで正確さと整合性を検証することで、2重支払い問題を解決しました。
RPOWの技術は、その後の電子通貨を実用化するために大きく貢献しました。
ちなみにハル・フィニーは、後に生まれるビットコインの最初の取引者でもあります。
2009年1月に、謎の人物サトシ・ナカモトから10BTCを受取る取引をしています。
その後2008年に、サトシ・ナカモトを名乗る謎の人物によって「ビットコインに関する論文」が発表されました。
そして間もなく、2009年1月3日にビットコインが誕生したのです。
ビットコインではRPOWではなく、POWという技術が用いられました。
※POWは、マイナーと呼ばれる世界中の管理者が、膨大な計算・検証することによって正しい記録を残していく技術のことです。
ビットコインでは、もちろんブロックチェーンの技術も採用され、信頼されるシステムとして世界中で利用されています。
ここまで、ブロックチェーンについての歴史を簡易的に確認してきました。
続きまして、「どのようなものがブロックチェーン」と呼ばれるのか整理しておきたいと思います。
ブロックチェーンを一言で表しますと・・・
データを追加・修正できないタイプのデータベース。となります。
もう少し詳しく見ていきましょう。
つまり、データは「一方通行」で記録されていき、過去に戻れないのです。
ブロックチェーンの特徴
ここからは、ブロックチェーンについてもう少し掘り下げてみたいと思います。
世界中で広く利用され、信頼を得ている「ブロックチェーンの特徴」についてチェックしていきましょう。
ブロックチェーンは、昔からある紙の元帳をデジタル化した「分散型デジタル元帳」と言えるモノです。
「元帳」ですから、しっかり記録として残っており、誰でも確認することができます。
例えば仮想通貨の代表格であるビットコインのエクスプローラーを開きますと、「最新のブロック」にて現在作られているブロックの様子が確認できます。
また、仮想通貨第三世代の代表格と言われているカルダノ・エイダのエクスプローラーでも同様に最新のブロックが作られていく様子が確認できます。
ブロックチェーンは、「改ざんできない」ことが大きな魅力です。
では、なぜ改ざんできない仕組みになっているのか整理しておきましょう。
・記録の塊であるブロックが「暗号化」によって生成されている点にあります。
・一旦、暗号化によって生まれたブロック内のデータは暗号化証明されているため、データの変更・修正・削除・追加などは一切できません。
暗号化証明によって保護されたデータが、
時系列順にブロックにまとめられ、
チェーン状につながっているモノ・・・
それが「ブロックチェーン」であることを確認してきました。
ブロックチェーンの未来
ここまでの記事を読んでみると、
と感じていらっしゃるかもしれません。
しかし!そんなことはありません。
仮想通貨では、なくてはならない存在のブロックチェーンですが、その他の分野でも活用されることが期待されているんです。
ここからは近い将来、どのような分野でブロックチェーンの活用が期待されているのか見て行きましょう。
●ブロックチェーンの特性から何が期待できる?
・サプライチェーン
多くの産業にて透明性の高い新しい価値がもたらされ、企業間の垣根があることを感じさせないような連動性が出てきます。
・ヘルスケア
プライバシーレベルの高い情報を、安全・正確に管理できます。
・国際送金
遠く離れていても、僅かな手数料で素早く正確な送金が実現できます。
・行政サービス
地方自治体と中央政府での情報共有を素早く正確に行えます。
機密文書などを外部からの影響を受けずに安全に保管できます。
公正なオンライン選挙の実現に貢献できます。
・ゲーム
ある企業内の特定のゲーム内だけの「限られた範囲内の電子通貨」から、ゲームタイトルや企業間に左右されることなく、「自由な価値の移動」ができるようになります。
・IoT(アイ・オー・ティ)
ネットに接続された数多くのデバイスを、安全・適切に管理することに貢献できます。
(ハッキングなどされた場合は、人命に関わる事故に発展する可能性もあります)
・チャリティー
資金集めから、活用するまでにかかる膨大な労力と時間を節約できます。
国際的な慈善団体そのものの存在を省略し、スマートな活動に貢献できます。
透明性が向上し、必要経費を大幅に削減できます。
ここで紹介したのはほんの一例にすぎません。
アイデア次第で「これまでのアタリマエ」を、「新しい価値・ルール」に置き換えていくことができます。
それがブロックチェーンが秘めている力なのです。
まとめ
今回はブロックチェーンについて確認してきました。
ブロックチェーンの原型となるアイデアが生まれたのが1991年でした。
日本ではスーパーファミコンが流行していた頃デスネ。(FF4あたりです。)
技術が進歩するのは「とても早く」感じられます。
ブロックチェーン技術は、今では無くてはならないモノとして定着しました。
さらに、ビットコインが生まれてからも技術の進歩は止まりません。
この記事では触れていませんが、ブロックチェーンの進歩には「続き」があるのです。
その件につきましては別の機会にご紹介したいと思います。
仮想通貨はもちろんですが、その他の分野でも大いに活用されていくブロックチェーンに今後も目が離せません。
ブロックチェーンが今後の私たちの生活で、どのように役立つかを考えるとワクワクしてこないでしょうか?
ブロックチェーンの魅力を理解しただけでも、普段のニュースの見え方が変わってくるかもしれませんね。
正しい知識を身に付けて、仮想通貨を「賢く利用」していきたいですね。