今回は、一切の忖度なしでゲームアプリ「アルビオンオンライン(AlbionOnline)」をレビューさせていただいた。
アルビオンオンライン(AlbionOnline)のレビュー・評価
・アジアサーバーは、日本仕様になっていないので注意が必要。
ゲーム概要
ゲームタイトル:アルビオンオンライン(AlbionOnline)
開発/運営:SANDBOX INTERACTIVE(ドイツのゲームメーカー)
ジャンル:サンドボックス型MMORPG
対応OS:iOS / Android / PC
配信開始:2017年7月17日 ※アジアサーバー:2023年3月20日
画面:ヨコ型
プレイ時間:約10時間
プレイ時期:2023年4月
MMORPGにありがちな「おつかいクエスト」を、極力排除した自由度が高いゲーム。
プレイヤーは、バトルや生産活動など「自分のやりたいことだけ」を追求できるのが最大の特徴。
Windows、Mac、Linux、iOS、Androidにて「クロスプラットフォーム」でプレイが可能。
ゲームの特徴
メインストーリーらしいものは、特にない。
ゲームを開始してしばらくは、チュートリアル的なクエストが続く。
しかし、それらが終わると「真の自由」がやってくるのだ。
何処へ行ってもいいし、何をやってもいい。
素材を集めて装備を製作し、取引所に出品して金策するも良し。
バトルが好きならダンジョンで戦うも良し。
仲間と談笑するのが好きなら、ギルドでワイワイするのも良し。
対人が好きなら、フィールドで他プレイヤーを襲うのも有りだ。
課金要素
よくあるSSRとかURなどの「ガチャ」は存在しない。
主な課金要素は「プレミアムサービス」や「スキン(アバター)」などになる。
金額は、日本円の表記ではないので注意が必要だ。
育成要素
基本的にはキャラにレベルは存在しない。
強くなるには強力な装備を身につけることになる。
しかし、高ランクの武器・防具は相応の熟練度がないと装備できない。
そのため、なりたい職業(戦士や弓など)の武器・防具を装備して戦うことになる。
しばらく戦うと、熟練度が上がって高ランクの装備が身に着けられるようになる。
評価できる点
・自由な世界で自由な活動ができる
アルビオンオンラインの一番の特徴であり、魅力的なポイントだ。
自分なりの「楽しい」が発見できれば、ひたすらそのコンテンツに打ち込める。
これは、他のゲームではなかなか叶うことではない。
「おつかいクエスト」を、延々とやらされるゲームに疲れたプレイヤーにとっては魅力的だ。
・採集が一度に何度もできるので効率が良い
武器などを製作するには、フィールドに存在するオブジェクトより採集が必要となる。
※場合によっては動物を倒して屠殺などが必要。
この採集でも、アルビオンオンラインでは大きなメリットがあった。
それは、一度の採集で3回ほど採集が自動的にできることだ。
一度採集を終えると、3回分の採集ができるまでにはしばらく時間はかかる。
しかし、復活するタイミングを掴んで周回できれば、かなりの高効率が見込める。
そして、採集回数も自然と増えるため、熟練度も上がりやすくなるメリットもある。
このように、採集/製作メインで活動するプレイヤーにとっては、快適な仕様となっている。
・強力な装備もお金さえあれば購入できる
よくあるオンラインRPGでは、高ランクの武器防具の入手難易度は高い。
しかし、アルビオンオンラインでは「自由な市場」もテーマの一つだ。
お金さえ稼いでいれば、強力な武器防具はもちろん、便利アイテムに至っても購入が可能。
装備に必要な熟練度さえ満たしていれば、装備が可能となる。
幅広いアイテムがあるため、一部のアイテムだけ特化して高ランクアイテムを製作。
そのアイテムで稼いだお金で、他ジャンルのアイテムを買って補うという作戦も可能だ。
イマイチな点
・バトル要素が貧弱
最初のプレイはタブレットからを試してみた。
しかし、移動周りの操作に違和感があって馴染めなかった。
そのため、PCでの操作に切り替えてみた。
すると、さらに操作性の悪さに打ちのめされる結果になってしまったのだ(笑)
今どき、PCでRPGをするのにクリックでポチポチして移動・・・ってオイ!
左手はスキルボタンを押すぐらいしかやることなし・・・
かなりの違和感を覚えたままダンジョンへ・・・
ここでもゲームの作りの「甘さ」が目立った。
敵がスキルを使ってくるのは、ぜんぜん構わない。
しかし、「回避アクション」がないのだ。
なら、どうやってよけるのかって?
そう、のそのそと、通常移動で避けるしかないのだ!
今の令和の時代に、これはとてもシュールすぎる!
かなり萎える状況だが、攻撃も貧弱だ。
まず、ジャンプができない。
そして、スキルもCTが長く、テンポが悪い。
そう、バトルに「楽しい」と思える要素が無いのだ。
最初のリリースが2017年と言っても、もう少し工夫が必要だったと言わざるを得ない。
・キャラクリがアメコミ風
端的に言うと「キャラが怖い」のだ。
キャラクリは、あってないようなもの。と言った印象。
キャラクリできる範囲も狭く、各部位もパーツは少なめ。
そして、キャラはアメコミ風で、全く愛着が持てないのだ。
率直に言って、日本では「ウケが悪い」だろう。
・不親切な点が目立つ
忘れてはいけないのが、アジアサーバーであって「日本サーバー」ではない。
2017年に配信が開始されたゲームだが、2023年3月にアジアサーバーでもサービスが開始された。
そのため、どんなメリットがあるのかと期待を膨らませてゲームを始めると、思わぬ落とし穴にはまる可能性がある。
まずはNPCだ。
話しかけると、無難なあいさつ文が日本語テキストで表記されている。
しかし、音声は英語なのだ。
流暢な英語で話しかけてくるのだ。
これには、違和感メーターが一気に上がって、気持ち悪くなってしまう。
そして、某C国と思われる不愉快なチャットが、絶え間なく流れている。
これを見るたびにテンションが下がって、やる気が無くなってしまう。
彼らとコミュニケーションを取る機会は無いので、対策をして欲しいものだ。
結局アジアサーバーと言っても、サーバーとの遅延はワシントンDC(アメリカ)と大きく差があるとは思えない。
※シンガポール(99ms)、ワシントンDC(162ms)の遅延がある。その差は0.06秒ほど。
などなど、細かいところで手抜きがあると、不信感を持たれてしまうので、気を遣っていただきたいところだ。
一言いいたい!
「イマイチな点」の中から、特に筆者が気になった点について一言いっておきたいコーナー。
今回は、「課金周りの手抜きが命取り」だ。
いくらアジアサーバーと言っても、課金アイテムを「アメリカドル」で表記するのはいかがなものか。
これでは、好意的に思ったユーザーが、いざ画面を開いてギョッとした方も少なくないハズ。
こんなことでは、売上を伸ばすのも難しいだろう。
もしかしたら、シンガポールを始めとした「英語圏ユーザー」がメインターゲットで、日本のユーザーはおまけぐらいにしか見られていないのだろうか。
まとめ
総合評価 75点(100点満点)
1年以内にサービス終了する可能性 30%
アルビオンオンラインにログインすると、多くのユーザーを見かけた。
「なんだ!結構人気のゲームなんじゃない?」と思った方は注意が必要だ。
繰り返しになるが、アジアサーバーなので、日本のユーザーはその一部に過ぎない。
シンガポールをはじめ、他の国々のユーザーと同じサーバーでプレイしていることになる。
そのため、言語が通じてコミュニケーションを取れるユーザーは、慎重に選ぶ必要があるだろう。
・日本仕様ではない。
・バトルのアクションが貧弱
・フィールドPKがある
・キャラクリの顔が怖い
このあたりが気にならないユーザーであれば、アルビオンオンライは向いているだろう。
自分なりに打ち込める要素が見つかれば、長く楽しめる要素はある。
しかし、最低限課金周りを、早急に日本円表記に切り替えるぐらいはして欲しいものだ。
これでは為替が気になって、日本からの売上は伸び悩む可能性は高いだろう。
今回のレビューは以上である。
良質なゲームアプリとの出会いの参考になれば幸いだ。
この記事で使用している画像は、SANDBOX INTERACTIVEに帰属しています。
©2012-2023 SANDBOX INTERACTIVE GMBH.