【58点】テイルズウィーバー:SecondRunのレビュー・評価(ゲームアプリ・ソシャゲ)

ゲームアプリレビュー
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今回は、一切の忖度なしでゲームアプリ「テイルズウィーバー:セカンドラン」のレビューをさせていただいた。

テイルズウィーバー:SecondRunのレビュー・評価

テイルズウィーバー:SecondRunってどんなゲーム?
・音楽のクオリティが高いため、ラノベ感覚でストーリーを楽しむならアリ!
・しかし、ウリのはずの共闘システムに課題があるなど残念感は否めない。
・また、グラフィックがドット絵なので時代遅れを感じてしまう。

ゲーム概要

ゲームタイトル:テイルズウィーバー:SecondRun
開発/運営:NEXON
ジャンル:共闘RPG
対応OS:iOS / Android
配信開始:2022年11月21日
サービス終了:2023年9月19日
画面:タテ型
プレイ時間:約20時間
プレイ時期:2022年11月

PC版のテイルズウィーバーをモバイル向けにリメイクした作品。
手軽に他プレイヤーとの共闘が楽しめるのが特徴。
ゲーム開始直後に、無償石でガチャを21回チャレンジできる。

コンテンツ

メインストーリー

いわゆるおつかいクエスト。

「オート」を有効にすれば、移動も自動、戦闘も自動で進行する。

ボスが出たら、スキルをポチポチするくらいでサクサクと進んでいく。
ストーリーを進めれば、自然とレベルも上がっていくイメージ。

また、ストーリー途中のチュートリアルでは、デフォルメされたかわいいキャラが各システムを案内してくれる。

指名手配ボス

メインストーリーが一段落したら、箸休め的に消化する気楽なコンテンツ。
フィールド上の少ボスを倒して、経験値とゲーム内通貨が獲得できる。

イベント

武器・防具などを強化するための、各種素材を獲得するためのコンテンツ。

メニューのイベントから任意のコンテンツを選択すると、専用マップに移動となる。
そこで、満員になっていないモンスターに触れるとバトルがスタートする仕様。

他プレイヤーと共通のマップとなるため、「共闘」すると楽に戦える。
バトルに突入したら、スキルを活用して大ダメージを与えて倒していく。

制限時間内(10分間)であれば、何度もモンスターを倒して素材を獲得できる。
「精霊の森」や「精霊の塔」を消化して十分に強化したら、「地獄の軍団の逆襲」などの高難易度コンテンツに挑もう。
高難易度コンテンツでは、よりレアレティの高いアイテムが獲得できる。

また、運がよければ不定期で発生するワールドボスと戦うこともできる。
※但し、ワールドボスは強敵なので、ある程度の強化が必要。

システム

課金要素

課金してガチャ石(伝承石)を購入。
購入した伝承石を消費してガチャを回す流れ。

ガチャ10連するのに伝承石は3,000個必要。
伝承石3,000個の価格は3,200円。

他に、同じく3,200円で購入時2,400個+30日間毎日220個と、合計9,000個のお得なプランもある。

ガチャは有償石専用のガチャと、無償石のガチャが共存しているが、最高レアレティのSSRの出現確率は3%となる。

育成要素

ガチャを回して獲得できる「武器」の比重が大きい。
レアリティはSSR、SR、R、UC、Cの5段階。
武器は、あらかじめ以下の5種類に分類される。
・サポート
・威力増加
・威力強化
・限界突破
・フィニッシュ

この中で与ダメの大きい「フィニッシュ」の価値が1番高い。
武器は、各役割の5枚でデッキを組むように装備する。

バトル時は、サポートから限界突破のスキルを使っていわゆる「バフ」をかける。
そして、フィニッシュで大ダメージを与えていくのが王道パターンとなる。

その他、防具も存在する(ゲーム内コンテンツのドロップ品)
鎧・盾・手・靴・アクセサリの5ヶ所。

また、使用しない武器と防具は「サブ武器・サブ防具」として利用可能。
※各武器・防具のステータスの10%のみ適用される(スキルは使用不可)

そして、重要な要素として「属性」の概念が存在する。
属性は 火・水・風・光・闇 の5種類。
各属性には有利不利があるため、モンスターの属性に合わせて武器を選択すると、より効果的となる。(不利な属性だと与ダメージが減少)

武器・防具は強化してレベルアップが可能。
レベル10まで上げると一旦上限となる。
そこで、特定の素材を使うと限界突破してレベル20まで上げることが可能となる。

これを繰り返してレベル50まで強化可能。
レベルアップの他に武器・防具のスキルレベルも別途強化可能。
※武器・防具のレベル上げや限界突破は、それぞれ別の強化素材が必要。

キャラ自体は、レベルが上がると各ステータスが自動的に上がる仕組み。
※任意でステータスを再分配することも可能。
さらに「キャラクター特製」では、一定範囲内のポイントを振り分けることで攻撃や防御など特定のステータスを上げることができる。

評価できる点

豪華声優陣がよくしゃべる

石川界人さん、堀江瞬さん、石原夏織さん、伊瀬茉莉也さんなどの人気声優がよくしゃべってくれる。

ストーリーはフルボイスに近いので、アニメ好きにはうれしいところ。

アニメーションのクオリティが高い

ストーリーでは随所でアニメーションが挿入されている。
そのアニメのクオリティの高さには驚かされた。

アニメファンが見ても、思わずニヤリとするような出来栄えだ。

ハイレベルな音楽

音楽は、PC版から引き継がれた数々の名曲が用いられている。

ゲームの世界観にピッタリで、筆者も思わず手を止めて何度か聞き入ってしまったほど。
音楽はミュートせずに、じっくり聞いていただくのがおすすめである。

メインキャラによって違うストーリーが楽しめる

メインキャラ4人の誰を選ぶかによって、ストーリが異なる点も見逃せない。
特にアクション性よりストーリーを楽しみたいプレイヤーにとっては魅力的。

イマイチな点

ドット絵が時代遅れ

メインキャラのグラフィックがドット絵であり、古臭い感じがプンプンする。
キャラの表情に変化があったかどうかも分かりづらく、感情移入もしずらい。
特に残念なのがアバターコンテンツだ。

せっかく多数のアバターの着せ替えができるのに、何をつけても魅力的に感じることはできなかった・・・

ゲームを楽しむよりアイテム集めが忙しい

前述の通り、武器や防具には5種類の属性が存在する。
そのため、どの属性のモンスターとも有利に戦うためには武器だけでも5×5=25。
つまり25枚のSSR武器を揃えて強化しなくてはならない。
さらに防具も属性を合わせて・・・と考えると頭が痛くなる。
これでは「ゲームを楽しむ」のは難しく、「ひたすらアイテムを集める」だけで疲れてしまうのではないだろうか。

バトルがワンパターンなため飽きやすい

サポートからフィニッシュまでのスキルを連携して大ダメージを与えることに、最初は爽快感を感じた。
しかしバトルは、ほぼこのワンパターンとなり、物足りなさが襲ってくる。
別途能力強化の「シエン」のシステムがあるが、このマンネリ感を解消するには至らないだろう。

共闘は劣等感を生み出す両刃の剣

このゲームのイチオシポイントである「共闘システム」。
これは気軽に他プレイヤーと一緒に戦えるので、それ自体は良いと思う。
しかし、共闘終了時のいわゆるリザルト画面はいただけない。
すべてのプレイヤーの名前と与えたダメージ数が一覧で表示されるのだ。

個人差はあるが、MVP以外のプレイヤーが「劣等感」を抱いてしまわないか心配になる。
特にしっかり強化したプレイヤーにはなかなか勝てないため、劣等感からモチベダウン。という流れは容易に想像できないだろうか。
競争を煽るスタイルなら言うことはないが、そうでなければプレイヤーの心情に配慮した「共闘システム」を検討して欲しかった。

一言いいたい!

「イマイチな点」の中から、特に筆者が気になった点について一言いっておきたいコーナー。
今回は「共闘バトルのリザルト画面のテコ入れ」だ。

前述した通り、共闘バトル後のリザルト画面では全プレイヤーの名前と与ダメージが表示される。
これでは他プレイヤーとダメージの差を比べられたくない人にとっては、不愉快に思われてしまう。

そこで、リザルト画面では名前と順位のみに留めておく。
代わりに週間か月間で、「精霊の森」や「精霊の塔」などのコンテンツごとに与ダメージの全体ランキングTOP100を実装してみてはいかがだろうか。

これなら一部の「俺ツエー」したい勢は、せっせと頑張るだろう。(ガチャとか)
そして、それ以外の勢力も毎回比べられないのでモチベ維持に寄与できるだろう。
※順位だけの表示であれば、「僅差かもしれない」という心理的作用があるため、影響は限定的と考える。
この程度の変更であれば、十分可能と思うので是非検討していただきたい。

まとめ

総合評価 58点/(100点満点)

1年以内にサービス終了する可能性 70%

音楽やアニメーションのクオリティの高さは、素直に素晴らしいと思う。
気軽に他プレイヤーと共闘できるシステムも、ワチャワチャ感があって楽しめる。

しかし、アイテム強化や育成システムがマゾいのは、純粋にゲームを楽しむのを阻害してはいないだろうか。
全体のゲームバランスを再考する余地はあったと思う。

また、致命的だと感じたのはグラフィック。
これはない。

今のゲームアプリ戦国時代を生き残るのは、並大抵ではないはずだ。
それなのに、何世代も前を思い出させるようなドット絵では正直厳しいと感じた。
ゲーム開発する前に、市場調査をするのを忘れてしまったとしか思えない。

せっかく良いところがあるのに、残念なところが打ち消してしまっているのが悲しい限りだ。
ただ、純粋にストーリーをのんびり楽しみたいプレイヤーにとっては、良ゲーと言えるのかもしれない。

今回のレビューは以上である。
良質なゲームアプリとの出会いの参考になれば幸いだ。

この記事で使用している画像は、© NEXON Corporation、テイルズウィーバー:SecondRun に帰属しています。

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