ネットをPCで利用する場合は、LANケーブルで接続した方が通信速度も安定性も有利です。
しかし、環境によってはケーブル接続が困難な状況もあります。
そんな時に頼りになるのが「無線LAN」です。
そこで今回は、バッファローの無線LAN子機「WI-U3-1200AX2」をレビューします。
WiFi6対応の無線LAN子機「WI-U3-1200AX2」をレビュー
まずは、なぜ無線LANが必要になったのかについて、触れておきたいと思います。
先日、ネットを光回線のNURO光に変更しました。
NURO光は遅いのか?実際に申し込んで通信速度の計測までしてみた
無事に開通して、高速通信できるようになったところまではOKでした。
しかし・・・
ONU兼ルーターの設置場所がよくありません。
回線工事の都合上、光回線を引き込む場所は選べません。
結果、PCのあるデスクとONUの間には「生活動線」がありました。
これはいけません。。。
LANケーブルを、生活動線を横切るように通すのは明らかにNGです。
ということは、無線LANの出番です!
とりあえず、昔購入した超コンパクトな無線LAN子機があったので、接続してみました。
接続してみてビックリ。
速度が40Mbpsちょっとぐらいしか出ません。。。
な・なんということだ・・・
LANケーブルで接続すれば1Gbpsは出るので1/25ほどしか速度が出ていません。
これはマズイ。
よく見ると、とりあえずの無線LAN子機の規格は「WiFi4」対応でした。
そりゃそうですよね。
元の回線が速くても、子機が活かせなければ結局速度は出ないのです。
仕方ないので、光回線の速度を活かせる無線LAN子機をゲットすることにしました。
機種の選定(最終候補)
機種選定のポイントは明確です。
ズバリ!「WiFi6」対応の無線LAN子機となります。
※値段が安くても、WiFi4や5は非推奨です。(速度がぜんぜん違います)
色々と調べた結果、以下の3つから選ぶことにしました。
3つとも日本の信頼できるメーカーの製品です。
※下記リンクはAmazonの商品リンクです。
BUFFALO:WI-U3-1200AX2
ELECOM:WDC-X1201DU3-B
IODATA:WN-DAX1200U
結果としては、バッファローにしました。
選んだ理由は「卓上用USB延長ケーブル」の有無です。
ざっくり、各社の延長ケーブルの有無をまとめてみます。
エレコム:延長ケーブルのみ(ケーブル約13cm)
アイオーデータ:延長ケーブルなし
延長ケーブルを重視した理由は、子機のサイズがデカイからです。
PC本体に直挿しすると、間違いなく周囲のUSB端子が使用不可となります。
そのため、バッファローの付属品が魅力的に見えたのです。
WI-U3-1200AX2の概要
ポチったら翌日には商品が届く。
便利な世の中になったものです。
さっそくですが、届いた商品を開封していきます。
箱はとても簡素です。いわゆるエコ仕様というやつでしょうか。
同梱物を確認します。
商品本体、卓上用USB延長ケーブル、ドライバ、取説ですね。
気になる大きさですが・・・
一般的なUSBメモリと比較してみます。
デカイ!とにかくデカイですね。
長さもそうですが、厚みも半端ないです。
高性能な反面、大きさには課題がありそうですね。
とりあえず、PC本体に挿してしてみましょう。
見た目は分かりにくいかもしれません。
しかし、上下2つのUSB端子に干渉しているため使用するのは困難です。
予想通りの存在感ですね。
そこで、この製品の大きな特徴である「卓上用USB延長ケーブル」の出番です。
設置してみました!
いい感じですね。
ケーブルの長さに余裕があるので、設置場所の自由度は高めです。
しかし、ケーブルは太くて硬めなので、気を付けないと台座がすぐにひっくり返ります(笑)
ドライバのインストール
ここからはドライバを入れていきます。
インストール方法は2通りです。
・バッファローのHPよりDLする。
・同梱物の円盤を利用する。
今回は、出番が少ない外付け光学ドライブを使ったあげたいので、付属の円盤を利用します。
円盤をセットするとメニューが出てきました。
サクサクと進めて行きましょう。
「かんたんスタート」をクリック。
内容を確認したら「次へ」をクリック。
「無線でつなぐ」をクリック。
USB用が含まれる「上側」をクリック。
WindowsのファイアーウォールをOFFにしてから「次へ」をクリック。
※セキュリティソフトを利用の場合は、そちらもOFFにします。
ようやく準備ができたようです。
「インストール開始」をクリック。
確認メッセージです。
「次へ」をクリック。
インストール途中に確認を求められます。
「インストール」をクリック。
※完了までに何度も同様の表示が出てきますが、そのたびインストールします。
インストール完了のメッセージです。
「完了」をクリックすると、自動的にPCが再起動します。
実は再起動してもインストールは続きます。(まだまだ先は長いです)
引き続き「次へ」をクリック。
※この後、同様の表示が何度も出ます。
インストールを繰り返してください。
すべてのインストールが完了すると、以下のようになります。
「次へ」をクリック。
無線接続の設定
ここまで結構長かったですね。
しかし、まだ終わっていません。
ドライバが入ったら「接続設定」があります。
先ほどの「次へ」をクリックすると、以下の表示になります。
ここで「無線接続の設定をする」をクリック。
接続方法を選びます。
「自動セキュリティー設定」のボタン部分をクリック。
一旦、PCから離れて無線ルーターでの操作となります。
画面にある通り、無線ルーター本体の「AOSS」または「WPS」ボタンを押しっぱなしにします。
ボタンは結構強めに押す必要があります。
できればPCの画面を見ながら押しっぱなしにしてください。
しばらくすると(1分ぐらい?)画面が自動的に切り替わります。
接続を確認したら「保存して閉じる」をクリック。
これでネットに接続されました。
念のために接続先を確認しておきましょう。
ポイントは「5Ghz」の接続先になっているかです。
もし、「2.4GHz」になっていたら5GHzに切り替えましょう。
※通信速度がぜんぜん違います。
インストールしたクライアントマネージャを起動します。
通信速度は、たしかにWiFi6にふさわしいですね。
ここまでが一連の設定となります。
おつかれさまでした。
注意点
作業中に気になった点について、触れておきたいと思います。
途中でトラブルがあった場合は、参考にご覧ください。
ファイアーウォール
・ドライバのインストールが進まない
・無線接続の設定がエラーになる
この場合は「ファイアーウォール」が原因かもしれません。
設定を確認してみましょう。
今回はWindows10で確認していきます。
デスクトップ画面の左下、Windowsマークより「設定」をクリック。
設定メニューより「更新とセキュリティ」をクリック。
左側の「Windowsセキュリティ」をクリック。
右側のWindowsセキュリティより「ファイアウォールとネットワーク保護」をクリック。
ファイアウォールとネットワーク保護にて
・ドメインネットワーク
・プライベートネットワーク
・パブリックネットワーク
の3つを順番に見ていきます。
見本ではドメインネットワークを開いています。
ここでMicrosoft Defenderファイアウォールのスイッチを「オフ」にします。
あとは、もう2ヶ所も「オフ」にします。
3ヶ所ともオフにしたら設定を試してみて下さい。
※無事に設定が完了したら、3ヶ所とも「オン」に戻しておきましょう。
USB 3.2端子に接続(USB2.0は非推奨)
製品のHPでも案内されてますが、念のためにお伝えします。
今回のUSB無線子機はとても性能が高いです。
そのため、高速データのやり取りができるUSB端子に接続する必要があります。
それが「USB3.2端子」です。
パッと見た目は分かりづらいです。
そのため良く分からない場合は、PCの取説やマザーボードの取説で確認しましょう。
USB2.0に接続した場合、データ通信量が足りないため、通信速度が安定しない可能性があります。
通信速度を計測
いよいよ大詰めです。
通信速度を測定してみます。
さて、どの程度の速度が出るのでしょうか・・・
ムムッ!
まずまず、と言ったところでしょうか。
無線LANで420Mbps出ていれば十分ですかね。
地味にレイテンシ(Ping)が3msなのもいい感じです。
※3msは通信の遅れが極めて少ないので、快適な環境と言えます。
ちなみに日時を変更して何度か計測しましたが、速度は400Mbps前後で安定していました。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は無線子機「WI-U3-1200AX2」のレビューをお届けしました。
せっかく元が光回線なので、その速度を活かせる製品を選べてよかったです。
400Mbpsぐらい出ていれば、オンラインゲームでも快適に楽しめそうです。
設定ではファイアーウォールが少々「くせ者」な感じがしました。
実は3つのうち1番上だけオフにして進めましたが、途中でエラーになりました(笑)
結果的に3つともオフで、最後まで完了できたのです。
卓上用USB延長ケーブルもいい感じですし、良い買い物ができたと思います。
WiFi6対応の子機は意外と少ないので、製品選定では注意が必要ですね。
今回はここまでとなります。
少しでも参考になれば幸いです。
それでは良いネットライフを!